都心から1時間で行ける日本トップクラスの強アルカリ性温泉!
[神奈川県] 飯山温泉 元湯旅館
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
都心(渋谷駅周辺)から、車で約1時間の神奈川県厚木市。アクセスは抜群ですが、七沢温泉やかぶと湯温泉など、意外にも秘湯・名湯の集結する温泉地です。その中のひとつ「飯山温泉」は、日本トップクラスの強アルカリ性を誇る温泉地です。
今回は、飯山温泉の中心に位置する「元湯旅館」へ日帰り入浴。都心からわずかな距離ですが、山奥の秘湯を想わせる、格式高い和風旅館です。
立派な門構えの「高級旅館」
東名高速・海老名ICを降り、走ること約20分。街中の風景から、だんだんと緑豊かな山奥の風景に変わっていきます。
「飯山温泉 元湯旅館」は、そんな雰囲気の中に建つ高級旅館。玄関から、巨大なたぬきと、立派な門構えに圧倒されます。
食事&部屋付きの日帰り入浴プラン
この日は、7,500円(税込)の日帰り入浴プランで利用。もれなく食事&部屋付き、温泉入り放題の贅沢なセットです。利用時間は、11:00~15:00の4時間制。食事→温泉→昼寝→温泉…と、自由きままに、まったりとした時間を過ごすことができます。(温泉のみの利用は受け付けていません)
そして、「元湯旅館」は、食事も一流。名物の「たにし味噌煮」から始まり、ビーフシチューパイやカニ雑炊と、旬に合わせたコース料理に舌鼓。車なので飲めませんでしたが、お酒によく合いそうな豪華料理でした。
名物「たぬき風呂」
大浴場は男女別に、内湯と露天風呂があり、お昼の13時に入れ替わるため、日帰りプランの時間内でどちらも堪能できます。ですが、おすすめは画像の「たぬき風呂」。大小様々な「たぬき」たちが待っている、独特な雰囲気のお風呂です。
そして、飯山温泉最大の特長は、「pH11.3」と日本トップクラスの強アルカリ性温泉。少し前まで日本一だった、埼玉県の「都幾川温泉」と同じ数値です。
無色透明のお湯は、源泉温度17.5度のため、基本加温循環しての利用ですが、つるぬる感のあるトロトロの肌触りは、まさに「アルカリ性」の湯質。なめらかでやさしい湯浴みを堪能できます。
露天の水風呂は「かけ流し」
あったら嬉しい「かけ流し」のお風呂。元湯旅館には、露天スペースの水風呂が「かけ流し」での利用です。
源泉が17.5度のため、火照った体にちょうど良い水温。湯口からは、ほのかに「硫黄の香り」を感じ、舐めるとしっかり「玉子味」の源泉は、温泉マニアも納得の鮮度です。
日帰り入浴で7,500円。一見高価に感じますが、この日常から離れた、4時間の「贅沢な時間」を体感すれば、その価値を見出すことはできるのでは、と感じています。