上野動物園近くにある黒湯銭湯「六龍鉱泉」
[東京都] 六龍鉱泉(ろくりゅうこうせん)(閉館しました)
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
神奈川県在住の温泉ソムリエブロガー。
ゴルフ・スノボ・ダイビング・レーシングカートの趣味を経て、現在は温泉に夢中な自由人。楽してきれいになるズボラ温泉美容道を探求中!
お盆休みの真っ只中、パンダが見たくなって1人で上野動物園に行ってきました。
真夏の上野動物園は汗だくになること必須なので、動物園のあとは近くにある「六龍鉱泉」にお邪魔しました。
昭和の初め頃(1931年)の創業
六龍鉱泉の創業は、昭和の初め頃(1931年)だそう。
屋号の「六龍」は、先々代が水の中から6匹の龍が踊り出した夢を見たことによるとのこと。
上野の森沿いに住宅街を歩き、電信柱の「六龍鉱泉 黒湯 ここ入る→」の表示を目安に細い路地を入ります。
昔懐かしい番台スタイル
暖簾をくぐると番台スタイルで、おばさんに料金(460円)を払います。
営業は火曜日~日曜日の15:30~23:00、私は16時に着いたところ、すでに地元の常連客やこれから夜の上野動物園に行くという年配の親子連れなど5人ほどが入っていました。
熱めのお湯は東京らしい黒湯
浴室に入ると、目の前には庭園風景の銭湯絵が目に入ります。
ちなみに、銭湯絵は男湯は錦帯橋、真ん中の仕切りには富士山が描かれています。
カランは4島。
入口を背にして向かって左の壁沿いはシャワーとカランが9基、中の2島はカランのみが7基×2列、右の壁沿いはカランのみ8基があります。
2ヶ所のカゴに、リンスインシャンプーとボディソープあり。
浴槽は右が10人くらいの大きなもので真ん中にバイブラあり、左が5人くらいの深い(腰くらい)もの。
右は蛇口があるので温度を下げられますが、どちらも46℃くらいで熱かったです。
常連らしいきれいな中国の方が色々と教えてくれましたが、この日は熱めのお湯だったそう。
薄い黒湯はツルリとした感触で、熱いのでさっぱりします。
蛇口の水も温泉で、洗面器に貯めると黒い湯の花が見られました。
冷鉱泉のため加温はしており、銭湯なので消毒・循環もしていると思います。
あまり長湯はできませんが、入っては洗い場で休み、また入ってはを繰り返し20分ほど入浴。
上がる頃には額に汗をかくほど温まりますが、動物園での汗を流せてさっぱりと気持ちよかったです。
レトロな脱衣所
脱衣所には、ドライヤー1基(20円)とマッサージ機2台(20円)。
レトロなアイス(110円と140円)の冷蔵ケースに心奪われます。
壁には、昭和6年の試験検査書が掲示されていました。
番頭のおばさんに聞いたところ、現代の温泉分析書は取得していないので掲示していないとのこと。
許可を取ろうとしたこともあったけど、色々制約があったお話しが聞けました。
近くには、都内第1号に認定された歴史のある天然温泉「水月ホテル鴎外荘」があるので、泉質は同じかもしれません。
分析書サイトによると、メタケイ酸が豊富な重炭酸ソーダ泉の黒湯なので、女性にお勧めの美肌の湯です。
※ 脱衣所・浴室内では撮影機器禁止のため、浴室写真は「台東区浴場組合連合会公式HP」からお借りしました。
住所:東京都台東区池之端3-4-20
電話:03-3821-3826
時間:15:30~23:00
定休:月曜日
交通:根津駅、京成上野駅、JR上野駅から徒歩10分ほど
駐車:なし
料金:大人(中学生以上)460円、小学生180円、小学生未満80円