昭和12年築!風情最高の共同浴場!
[長崎県] 小浜温泉 脇浜共同浴場
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
こんにちは。長崎県雲仙市。島原半島の西側に位置する小浜温泉は、橘湾を臨む風光明媚な温泉地。あちらこちらに湯けむりが上がり、風情も抜群!そして湧出する源泉の温度は、なんと105度…もう沸騰しちゃってます(笑)。それにちなんで、105メートルの足湯があったりと、温泉街散策も楽しい温泉地です(足湯は日本一の長さだそうです)。
昭和12年築
今回ご紹介する施設は、風情ある小浜温泉の中でも、トップレベルの風情を持つ「脇浜共同浴場」です。ここは昭和12年築で、なんと80年近くの歴史を持つ共同浴場。建物も当時のまま残されています。漁師町にあるため、外観は一見、漁師の番屋のようです。
館内も超レトロ
古き良き番台スタイルの館内は、昭和にタイムスリップしたかのような、超レトロな雰囲気。銭湯ではお馴染み、あのマッサージ機も現役バリバリです。オープン当時(昭和12年)の掲示物もそのまま残され、最新の温泉分析書は昭和33年のもの。まるで、歴史資料館に来たかのような気分にもなります。ちなみに、入浴料は150円。信じられないくらいの激安です。
長崎県の「まちづくり景観資産」に認定
脇浜共同浴場は、地域景観のシンボルとして、長崎県の「まちづくり景観資産」に認定されています。昭和のまま時間が止まったような、この貴重な建造物を、是非この先も残して行ってほしいですね。
お湯も一級品
お風呂は共同浴場らしく、内湯のみとなっています。真ん中で仕切られた浴槽は、15人ほどが一度に入れそうな大きさです。
泉質は、ナトリウム-塩化物泉。典型的な海の温泉といった感じです。無色透明のお湯は、源泉温度が100度近い高温のため、加水してのかけ流しですが、源泉本来の「潮の香り」が感じられ、湯口からは、ほのかに硫黄と石油の香りも感じられました。もちろん、浴槽の温度は熱めで、しゃきっと元気になれます。また、湯口にはコップがあり、飲んでみると薄めのみそ汁ぐらいの濃さで、とても美味しく、ガブガブ行けちゃいます。
常連さん曰く、飲むと胃腸に効き、入れば傷やあせもはすぐ治るほど、効能も抜群なんだそうですよ。
TAKEさん、コメントありがとうございます。
僕がお伺いした時の番台はご主人でしたよ!
これからも永く続けてほしいですね!