ん?混浴?男女別?
[福島県] 熱塩温泉 下の湯共同浴場
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
こんにちは。僕は温泉めぐりをする際、よくその温泉地の共同浴場を選んで入ります。理由は、共同浴場にはお湯が良いところが多いから。そんなわけで、福島県の熱塩温泉を訪問した時にも、いいお湯を求めて共同浴場に入らせていただきました。
無人の共同浴場
熱塩温泉は、福島県喜多方市の南に位置する小さな温泉地で、共同浴場は「下の湯」というところの1軒のみです。ここは無人の共同浴場で、入浴料金はすぐ横にある「叶屋商店」で支払います。料金は200円と格安です。また、下の湯共同浴場は、地元色が強く、外来者の入浴は16時までとなっています。
男女別の内湯。浴槽がひとつずつ
男女別の内湯のみで、浴槽がひとつずつと小さな浴室です。最近リニューアルされたのか、新しくて清潔感もあります。木のぬくもりとピンクのタイルもいい味出してます。
一見、典型的な小さい共同浴場のようですが、しかし…
横から見るとカーテンが…開閉式です
男女別かと思いきや、横から見ると仕切りのカーテンが…これは混浴なのでしょうか…
2つの浴槽の行き来が自由です。僕が入った時間は、ほかに誰もおらず、どちらのお湯も堪能できました。ちなみに脱衣所もひとつしかなく、ピンクのカーテンで仕切られているだけでした。また、奥に見える仕切りの壁も実はかなり低く、立った状態だと向こう側が見えそうです。
男女別にも混浴にもできるハイブリットな面白いつくりですね!
やはり共同浴場クオリティ
お風呂のつくりに目が行きがちですが、共同浴場ということでお湯も素晴らしいです!
薄抹茶色のお湯で、泉質は〈ナトリウム・カルシウム-塩化物泉〉。成分総計は11419㎎/㎏の高張性で、舐めると塩辛く、煮詰まったみそ汁のような味がします。源泉は64.3度と高温で、浴槽も激熱で、熱塩温泉の名前の通りのお湯でした。湯量も豊富で、湯口からは新鮮なお湯がジャバジャバです。もちろんかけ流しでの利用で大満足でした。