元気いっぱいの間欠泉!
[島根県] 木部谷温泉 松乃湯
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
こんにちは。間欠泉が見られることで有名な「木部谷温泉 松乃湯」は、山口県、広島県の県境近く、島根県吉賀町の山間部に湧く温泉です。ここは、施設ができる前から鉄ガマを置き、地域の湯として愛され、今でも地元の常連客や温泉ファンで賑わっているそうです。
素朴な佇まい
中国自動車道六日市ICを出て20分ほど、国道から一本入ってすぐのところにあり、とてもアクセスの良い温泉ですが、そこは山あいの大自然が広がる森の中。空気も澄んでいて、深呼吸したくなるような場所にあります。
建物は本館、別館、旧館の3つに分かれ、どれも落ち着いた素朴な佇まいで、周りの大自然とマッチした雰囲気です。
濃い茶褐色のお湯
お風呂は男女別の内湯のみですが、それだけで充分と思えるほどの濃い茶褐色のお湯です。
お湯は間欠泉から引湯しているそうで、泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉。成分総計は6.49g、泉温は20.5℃で冷鉱泉のため、加温こそしていますが、かけ流しでの利用だそうです。
お湯は金気臭の中に土臭さがあり、ザラザラと粉っぽく、成分の濃さを感じる肌触りがたまりません!舐めてみると程よい鉄味、塩味と炭酸味を感じます。
数分入っただけで、体が猛烈に温まり、汗が滝のように流れました。朝ごはんを食べる前に入ったためか、もうフラフラでした…
僕以外誰も入っていなかったため、お湯の表面に薄い白い膜が張っていたのが印象的でした。
セルフで温度調節
ここは湯加減をセルフで調節できます。お湯が熱かったら、源泉バルブをひねって冷たい源泉を投入。お湯がぬるかったら、蒸気バルブをひねって加温できます。他に誰もいなかったので、冷たい源泉をバンバン投入して、自分好みのぬるめのお湯を堪能しました!セルフでできるって楽しいですね。
名物の間欠泉
施設の裏の広場のようなところに源泉池があり、30分に1度、5分間ほど間欠泉が吹き上がります。そして、おにぎりを食べながら待つこと約20分…シュワーっと1.5mほどの間欠泉が立ち上がりました!なんとか見られてよかったです。
大地のパワー、温泉のパワーを身近に感じられる貴重な温泉ですね。