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箱根の芦之湯温泉の最奥にひっそりと佇む、客室数全10室を備える木造二階建ての温泉旅館。これまで手前の「きのくにや」や「松坂屋本店」の存在ばかりに気を取られていましたが、「箱根湯の花プリンスホテル」からの帰り道で「日帰り入浴」の看板を見つけ、平日の午後に急遽寄ってみました。
この日は「セルフでの受付です」と掲示されており、 入浴料500円は受付カウンター上の「料金ポスト」と書かれた瓶へ。左側の廊下を奥に進み、突き当たりを左折。さらにトイレの前を左折して、別館の大浴場へ。男湯は、奥の浴室です。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、左側に2人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
右側に頑張って3人がやっと入れるサイズの岩風呂があり、無色透明の単純硫黄温泉(源泉名: 元箱根温泉 元箱根第44号蒸気井と芦之湯第7号源泉による蒸気造成温泉)が、源泉かけ流しにされています。泉温78.1℃を、加水・加温せず45℃位で供給。そのままでは熱過ぎるので、「100%源泉湯ざまし」と書かれた桶の冷ました源泉を加えて、44℃位に調整。循環・消毒なし。PH3.9ながら、肌がスベスベする浴感です。
岩の湯口から源泉が注がれ、口に含むとほのかに硫黄臭がしてちょっと酸っぱい。底に玉砂利が敷かれ、足裏にも優しいです。露天風呂はありませんが、窓の外には柵越しに森の景色。ずっと貸切状態で、まったりできました。
温泉マニアが好きそうな湯治宿的な雰囲気で、源泉かけ流しの湯使いなのですが、館内・浴場の撮影禁止が少し残念。外観の写真だけではブログ等で紹介もしにくいので、あまり知られていない穴場の湯処かも知れませんね。
主な成分: 水素イオン0.13mg、ナトリウムイオン13.4mg、マグネシウムイオン8.15mg、カルシウムイオン29.3mg、ストロンチウムイオン0.10mg、アルミニウムイオン3.55mg、鉄(II)イオン0.03mg、マンガンイオン0.35mg、亜鉛イオン0.02mg、塩化物イオン5.41mg、硫化水素イオン0.05mg、硫酸水素イオン0.59mg、硫酸イオン146mg、硝酸イオン1.82mg、メタケイ酸121mg、メタホウ酸0.19mg、硫化水素52.4mg、成分総計0.384g26人が参考にしています