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投稿日:2019年2月15日
異国浪漫の小さな湯宿 (天草下田温泉 群芳閣 ガラシャ)
きくりんさん [入浴日: 2018年4月11日 / - ]
44.0点
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55.0点
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44.0点
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44.0点
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44.0点
天草下田温泉の下津深江川沿いに佇む、明治元年(1868年)に開業した全室8室の小さな温泉宿。屋号のガラシャ(ラテン語で恩寵の意味)とは、細川ガラシャの洗礼名をイメージしますが、旅人が心穏やかに過ごして欲しいという願いが込められているのでしょうか。平日に、一泊二食付で利用してみました。
随所にステンドグラスがあしらわれた綺麗な外観で、館内も和洋折衷の古民家のような設えです。この日は、2階の12畳和室ながらローベットのツインルームに宿泊。窓からは、清らかな川のせせらぎを眺める景色です。
遅めの到着だったので、先ずは1階の食事処で夕食を頂きます。お品書きはありませんが、スタッフの方が丁寧に説明。先付は、蛸の唐揚げ・ほうれん草とキクラゲの胡麻和え・白蒟蒻酢物。刺身は鯛・勘八・カワハギで、海辺の街だけに流石に美味い。煮魚はアラカブの煮付が出て、鍋物に豚しゃぶ紙鍋と続き、ここでビールを追加。揚物は海老・椎茸フィッシュフライ・インゲン豆、蒸物は底にチーズと餅が入った茶碗蒸し。御飯は鯛飯、すり身団子の吸物と漬物、デザートに柑橘が出て、お腹一杯になりました。
一休みして、就寝前に1階の大浴場へ。男湯は、手前の「晶子の湯」(奥の女湯は「鉄幹の湯」)。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。高い天井の浴室に入ると、右側に5人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは花王製です。
窓際に5人サイズの石造り内湯があり、無色透明のナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉(源泉名: 分析書に記載は無く、湧出地が三ヶ所なので混合泉か)が、源泉かけ流しにされています。泉温50.5℃を、湯温43℃位で供給。熱ければ、冷温泉水を足して調整可。ちなみに後で宿の女将さんに尋ねたら、この冷たい温泉水は自家源泉の単純温泉(分析書なし)とのこと。PH7.59で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、ほんのり鉄臭がして少塩味。薄茶色の小さな湯の花が、浴槽で舞っています。窓を開けると、川のせせらぎ。翌朝も、貸切状態でまったりできました。
朝食は、昨夜と同じ食事処で。鯖の照焼きが主菜で、煮しめや温泉玉子、ひじきの煮物、もずく酢といった体に優しいメニューでした。
朝風呂の後、脱衣場に昭和57年の古い分析書しかなかったので尋ねてみると、女将さんが新しい分析書を見せてくれました。また男湯は内湯しかありませんでしたが、女湯には露天風呂もあるのだとか。宿泊者の状況で変わるようです。この時も女性のお客さんが多かったのか、男女入替わりが無く、露天風呂に入れなかったのはちょっと残念でした。
ラドン含有量: 6.25×10-10 (Ci/kg)
主な成分: ナトリウムイオン336.7mg、マグネシウムイオン5.6mg、カルシウムイオン28.4mg、鉄(II)イオン0.1mg、塩素イオン331.7mg、臭素イオン1.1mg、硫酸イオン0.4mg、炭酸水素イオン452.0mg、メタケイ酸31.9mg、メタホウ酸4.1mg、遊離二酸化炭素38.5mg、成分総計1237.4mg14人が参考にしています
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