-
駒ヶ岳の麓、佐梨川上流に位置する栃尾又温泉。自在館と宝巌堂、神風舘の3軒の宿が、「うえの湯」と「したの湯」の2つを、大浴場として利用しています。一番リーズナブルな神風舘を、一泊二食付で利用しました。
この日は、3階の6畳和室トイレ共同に宿泊。早速、浴衣に着替え温泉へ。午後3:30~夜11時迄の間、「したの湯」が男湯です。玄関から右へ廊下を進み、サンダルを履いて館外に出ます。自在館の渡り廊下の下にある入口から、再び自在館の館内へ。83段の桐の階段を下りて行くアプローチ。お年寄りにはキツイ為、いずれ建替えらるそう。
渓流のそばに、趣ある木造りの湯小屋。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場で、ドライヤーも完備。浴室手前の洗い場は狭く、アメニティは固形石鹸1つだけです。
二面ガラス窓の浴室には、タイル張り石枠内湯が2つ。右奥の12人サイズ浴槽に、ちょっぴり黄褐色がかった透明の単純弱放射能温泉(源泉名: 栃尾又1号)が、源泉かけ流しにされています。湯小屋のすぐ近くから湧出し、泉温36.8℃をそのままで。PH8.6で、肌がスベスベする浴感です。口に含むと、無臭で円やかな味。不感温度帯で、ウトウトしてたら泡付きも見られます。
左側には4人サイズの加温浴槽があり、湯温は42℃位。循環併用ですが、塩素臭はしません。窓の外に、湯ノ沢川のせせらぎ。貸切状態で、満喫できました。
夕食は、部屋にお膳で。酒は、1階の冷蔵庫から自分で持ってきます。山菜やエビの天婦羅、鱒の刺身、鮭や根菜・茸の煮物、ワラビ生姜合え、蒟蒻と揚げ茸の小鉢と、山の幸が豊か。味噌汁も山菜や茸タップリで、熱々ではないが満足しました。
湯治宿ゆえ、食後はお膳を外へ運び、布団敷きも自分で。就寝前に、再度「したの湯」へ。他の方同様、静かに瞑想に耽りました。翌朝、朝食も部屋で頂きます。焼鮭や治部煮、ラジウム納豆が美味しかった。
朝風呂は、男女入替えで「うえの湯」へ。薬師堂の奥に建つ、近代的な建物です。棚だけの脱衣場が2ヶ所あり、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは一般的な物です。
広い浴室には、タイル張り石枠内湯が3つ。左奥の13人サイズの浴槽が源泉かけ流しで、湯温は36℃位。右奥には、3人サイズの寝湯もあります。こちらも、湯温は36℃位。その手前は5人サイズの加温浴槽で、湯温は42℃位。循環併用ながら、塩素臭はしません。窓から、滝と渓谷の景色。チェックアウトまで、交互浴も満喫。新しい浴室がこの奥で工事中で、ビニールシートで覆われていました。
ラドン 37.0X10-10
主な成分: ナトリウムイオン30.8mg、アンモニウムイオン0.4mg、カルシウムイオン40.8mg、ストロンチウムイオン0.2mg、フッ素イオン0.6mg、塩素イオン12.4mg、硫酸イオン117.3mg、炭酸水素イオン19.8mg、炭酸イオン3.0mg、メタケイ酸46.1mg、成分総計272.4mg17人が参考にしています