-
宮津温泉ピント湯を引く、元禄年間に開業した老舗宿。一度泊まってみたいと思っていたので、平日に一泊朝食付で利用してみました。
ちなみに、「ピント湯」は平成13年に新しく掘削された温泉で、民謡宮津節に因んで名付けられたのだとか。建物は明治34年に建築された木造三階建てで、宿全体が国の有形文化財に登録されています。館内は、全館畳敷き。これまで、野口雨情や菊池寛など多くの文人墨客が来訪。書画骨董が展示され、さながら小さな美術館となっています。この日は、1階の和室「君平」の間に宿泊。8畳広縁付の落ち着いた部屋で、見事な庭園が望めます。
夕食は、近くの魚料理屋で。以前も訪れたことがあり、ドロエビや連子鯛など日本海の味覚に舌鼓。お酒もすすんでしまいました。
一休みして、玄関から帳場奥の廊下を、左に進んだところにある大浴場へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場からレトロな浴室に入れば、洗い場には5人分のシャワー付きカラン。5人サイズのタイル張り石枠内湯には、無色透明の含硫黄ーナトリウムー塩化物泉(源泉名:宮津温泉第2源泉)が満ちています。源泉16.6℃を、40℃位に加温。PH6.58で、肌がややスベスベする浴感です。循環濾過ありですが、塩素臭は気になりません。翌朝も、まったり寛げました。
朝食は、食事処「せいき」で。鯵の干物を主菜とした、オーソドックスなメニュー。この地域でしか口にできない物が無かったのは、ちょっと残念かな。チェックアウトまでは、館内を散策。見事な襖絵と格天井の大広間は、特に圧巻でした。
主な成分: ナトリウムイオン957.7mg、マグネシウムイオン73.0mg、カルシウムイオン45.9mg、塩素イオン1716mg、チオ硫酸イオン0.3mg、炭酸水素イオン533.2mg、メタケイ酸37.5mg、遊離硫化水素5.5mg、成分総計3.54g8人が参考にしています