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かつて金鉱があった別府乙原の高台に佇む、昭和元年創業の老舗宿。約六千坪の敷地に、渓流を挟んで11棟の離れが点在しています。土曜日に、一泊二食付きで利用して来ました。この日の部屋は、小さな池に面した離れ「光」。10畳次の間広縁付きで、源泉から直接引いた湯を満たす、檜の内湯が付いています。先ずは、予約制の貸切風呂「千の湯」へ。大きな一本杉の下に、6人サイズの石組み浴槽。うっすら濁ったナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉(源泉名:昭和園)が、サラサラとオーバーフローしています。湯温は40℃位。PH8.1で、肌に優しい浴感です。横に木造りの小さな浅い浴槽がありましたが、子供用かな?台風接近で雨が強く、屋根がないので落ち着いて入っていられなかったのが残念でした。夕朝食は、部屋で。河豚の季節なので、皮の湯引きや刺身を肝醤油でいただきます。松茸の土瓶蒸し、鮑の酢の物、豊後牛のしゃぶしゃぶも美味しかった。焼酎もすすみ、酔いも回って就寝。翌朝、露天風呂「金の湯」へ向かいます。渓流の対岸にあるため、橋を渡って行きますが、滝が間近に見えたり散策気分。やがて、川沿いに趣のある湯小屋が現れます。6人サイズの石組み浴槽。底に純金とトルマリンを張り巡らしています。いにしえの金鉱に因んでとのこと。こちらも湯温40℃位だったので、贅沢な気分で朝風呂を楽しめました。朝食は、イカ刺し、エボ鯛の干物など美味しかったです。チェックアウトの時間ギリギリまで、部屋の檜風呂に浸かり、満喫しました。
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