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場所が少し難しいのですが、銀閣寺の南側、市バスを浄土寺で降りまして、住宅街を東に入っていきます。車1台通れるかどうかの狭い街区でして、おまけにお店の前は車は無理かもしれません。道の予習をきっちりしてから行きましょう。で、間口の狭い白い建物でして、夜の訪問だったので建物の全貌はよく分かりませんでした。東側の鹿ケ谷通沿いの提携コインパーキングを利用すると1時間分のヘルプがあるようです。場所などの詳細はあらかじめ確認してください。
番台を改築して逆向きにしたフロント形式でして、いわゆる裏番台形式です。脱衣所との間はカーテンで仕切られています。娘さんか若奥さんか分かりませんが、びっくりするほど若い方が番台にいてました。二十歳くらいだと思いますが、お風呂屋さんで子どものお使い以外で若い子が番台にいるケースはレアかと。脱衣所はやや狭く、ドリンク自販機、ドリンク冷蔵庫、スポーツ紙2紙が置かれています。ロッカーは木製の年季が入ったタイプで、中には籐籠を収納するようになっています。きちんと整頓されていてきれいにまとまっているのが嬉しいですね。若い人の感覚なのかもしれません。ドライヤー無料サービスもついています。
お風呂は改装されていて新しくなっているようです。入口に水風呂、奥には深風呂と浅ジェット。こちらは44℃ほどの熱めの湯でした。消毒弱くて気持ちよいです。あとは「伊吹薬草」入りのバイブラバス。40℃ほどです。滋賀県の伊吹山は薬草で有名なところでして、そこから取り寄せたのかな、薬草が入った袋が湯船の中に浮かんでいました。時折新しい水が追加されるので、湯がオーバーフローしていきます。あとは電気風呂もあります。この湯は「完全軟水風呂」というそうで、アメリカ・ケミカル社製のイオン交換樹脂を通して金属イオンを0にするとか。もともと京都の地下水や一般的な水道水も軟水なのですが、そこからさらに除去すると。大阪ではナニワ工務店系列の軟水システムが多いですが、こちらのタイプはお初です。これがびっくりするほど石鹸の泡立ちがよく、また浴後の肌のしっとり感も出ていて驚愕の一湯でした。ここまで違いが出てくるのは珍しいです。あと、サウナもありまして、100℃ほどで10人くらいが入れるようになっています。
軟水の力量にも驚きましたし、またここのお風呂はびっくりするくらいにピカピカに清掃されています。これも若い方の熱意かもしれませんが、本当に気持ちよく入ることができました。京都市内でたくさんのお風呂に入りましたが、こちらも名湯の1つに数えたいと思います。お勧め指数は最高点になるかと。是非どうぞ。15人が参考にしています