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京阪三条駅から三条通りを東に行きまして、東山三条ホテルの角を北に入ると右手にあります。簡単な看板で「柳湯」とありましたから分かったのですが、一瞬「これが銭湯?」と目を疑いました。正面から見ますと見事な和風建築で、周囲の町屋になじんでいます。側面はちょっとアレでしたが(笑)。昭和初期の建物でしょうか。かなりの年季ものです。入り口ののれんをくぐりますと玄関といいますか、たたきが広いです。そこで靴を脱ぎすてて、番台へ。気さくな若いお兄ちゃんでして、籠を裏返してトントンとやってから渡してくれます。このサービスは初めてでした。
脱衣所もクラシックそのものでして、京都式の籠を入れるロッカーですが、前面ガラス張りの見事なものでした。木造の年代物の建物が醸し出す「黒光りした雰囲気」が素晴らしいです。脱衣所と浴室の間の上の方にはタイル画があります。この位置も珍しいかと。
浴室も簡単なものでして、細かいタイル敷きの床ですが、妙なところに排水用の溝が切ってあります。浴槽は温浴槽3つ+水風呂。手前の深いところは高温で、浅いところは中温といったところでしょうか。さらに最奥には岩風呂風の浴槽もあります。湯のカルキ臭は少なめでいい感じでした。あと水風呂がきちんと冷えていまして、状態がよかったのは好印象。温冷交互に楽しむことができました。
京阪三条駅から徒歩5分圏内と便のいいところにありますし、何と言っても京都らしい風情が魅力だと思います。観光ついでの入浴にお勧めです。5人が参考にしています