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杖立川架かるさくら橋のたもとに佇む、創業130年を超える老舗旅館。祝日の午前中、温泉博士の特典でタダで(通常は入浴料500円)、日帰り入浴して来ました。玄関に入ると、何人もの女性が待っています。お目当ては、この宿のほうじ茶プリン。昔杖立温泉では、甘玉子(あまたまご)という温泉の蒸気で蒸した菓子を、もてなしで出していたそうですが、これを現代にプリンとして蘇らせたものを各宿や喫茶店で提供。この日も、プリンマップ片手に歩く女性を多く見かけました。さて、プリン女子の注文が終わって、ようやく入浴受付。帳場から左手奥に進むと、男女別の大浴場。脱衣場から少し階段を下りた浴室には、2人分の寝湯スペースの付いた、8人サイズの石造り内湯。瓦の屋根が付き、竹筒の湯口から湯が注がれ、和の情緒豊か。無色透明のナトリウム-塩化物泉(源泉名:杖立温泉)が、かけ流しにされています。湯温は42℃位。PH8.78で、やや肌がツルツルする浴感です。薄皮状の白い湯の花が舞っています。口に含むと、焦げた匂い。3人サイズの杖立名物「むし湯」も付いています。奥に進むと、「超音波風呂」と書かれた、もう1つの浴室。こちらには、6人サイズの石造り内湯があり、ジャグジーとジェット水流が出ています。湯温は40℃位で、こちらは循環で供給。ここにもまた、3人サイズのむし湯がありました。反対側に行くと、階段があり外に出ます。その先に木製の小さな扉があり、中庭にでるような雰囲気。開けてみると、純和風の露天風呂でした。6人サイズの石組み浴槽で、湯温は40℃位。白茶色の小さな湯の花が舞い、かけ流しで供給。囲われているので眺望はありませんが、とっても風情があり落ち着きました。ほとんど貸切状態で、まったりできたのも良かったです。
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