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かつてアイヌの人々から「オンネユ(大きな湯)」と呼ばれていた、温根湯温泉の中心地に建つ宿。お盆期間中の午後、日帰り入浴してみました。スリッパに履き替え、入浴料500円を払って館内へ。なかなか年季の入った建物です。大浴場の戸を開けてみると、熱気が充満していて、いい温泉の匂いに包まれます。8人サイズの半円形タイル張り浴槽からは、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉:いずほ3号井)がオーバーフロー。PH9.3の、ツルツルする浴感です。湯温は、43℃位の熱め。隣に3人サイズの小さな四角いタイル張り浴槽もあり、こちらは40℃位のぬるめでした。1日の飲用は320ml迄と書かれていたので、口に含んでみても無味無臭。しかし、源泉かけ流しの湯を、ずっと貸切状態で堪能できました。帰る際も、若旦那さんは丁寧な対応。ゲーム機が置かれた浴室前のレトロな感じがいいですねと語りかけると、建物は昭和56年頃の建築とか、以前は浴室前に卓球台が置かれていたなど、話してくれました。ピンポン玉が女湯に転がって行っちゃったり、それが続くと苦情になっちゃったりで、撤去になったエピソードも微笑ましく、いつまでも変わらぬ宿であり続けて欲しいなと思いました。
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