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投稿日:2012年12月26日
囲炉裏でほっこり (清津峡温泉 いろりとほたるの宿 せとぐち)
きくりんさん [入浴日: 2012年12月22日 / 1泊]
44.0点
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44.0点
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44.0点
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55.0点
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55.0点
清津峡に近い、瀬戸口温泉の一軒宿。昭和12年築(板に墨で書いた当時の新築設計図が壁に貼られています)の、木造二階建ての趣ある外観の旅館です。三連休初日の土曜日、一泊二食付で利用して来ました。ネットでの予約でしたが、着いた時に女将さんと若女将が「今日予約あった?」と確認していたので、少し不安に。玄関前に車を停め、二階の奥の部屋「十二番」客室へ案内いただきます。8畳広縁付き、バス・トイレ別ですが、共同トイレは新しく洋式。部屋に鍵はない(中からは掛けられます)ので、貴重品は袋に入れ、帳場に預けます。こたつで暖まっていると、夕食の準備が整い、囲炉裏のある部屋に通されました。最初の不安は何処へやら。子持ち鮎、猪や鴨肉を囲炉裏の火で炙っていただく他、山菜の天婦羅、刺身、煮魚など、美味しいのに量が多すぎて食べきれません。お品書きなどありませんが、女将さんと若女将が、一品一品運んでくる度に説明してくれます。地元で採れるコシヒカリのご飯は、一人分の小さな土鍋で炊かれ、噛めば噛むほど甘みが口に広がります。流石、米どころ新潟ですね。食事が終わり、合図の拍子木を打つと、女将さんが現れ「今日は、お泊まりのお客様はお一人なので、どうぞごゆっくり」とのお言葉。なんと、人生初の全館貸切状態!!落ち着いたところで、1階玄関右手のお風呂へ。大人5人が足を伸ばして入れるサイズの石造りタイル張り内湯には、無色透明のナトリウム-塩化物温泉(源泉名:瑠璃の湯)が満ちています。加温、循環ですが、近くを流れる川にホタルが住む為、消毒は最小限にしているとのこと。PH7.8で、少し肌がツルツルする浴感。灰色や茶色の綿状の湯の花が、たくさん舞っています。口に含むと、少ししょっぱい。41℃位のぬるめ。夜は22:30までですが、ゆっくり浸かれました。何枚も重ねた布団に、女将さんが湯タンポを入れてくれます。久しぶりでしたが、朝まで暖かく、よく眠れました。翌朝も、また囲炉裏の間で朝食。自家製寄せ豆腐が、胃に優しい。ご飯は、昨晩と違って、棚田で作られた自家製コシヒカリ。食べ終わったところで、女将さんが「これからお風呂に柚子を入れるから、朝も入っていって」と告げてくれます。柚子のいい香りに包まれ、たった1人の為にこんなにしてもらってと、満足度が高かった宿でした。ちなみに、チェックアウトは昼12時なので、ホントにのんびりしたい時にオススメです。
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