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中央自動車道の談合坂SAの近くに位置する、民家のような外観の宿。屋号の由来は、大和武尊(ヤマトタケル)が、自ら犠牲になった妃の弟橘媛(オトタチバナヒメ)を偲んで、この地を進んだという故事に因んでいるのだとか。土曜日の昼頃、日帰り入浴して来ました。
事前に電話してみると、「うちは温泉じゃないんですよ。山の湧水を、薪で沸かしてるの。折角来て頂いても、がっかりされると申し訳ないので。先代が開業する時、勝手に温泉て付けちゃってね。」と女将さんが親切に説明。看板のある旧甲州街道から、急な坂を上りきって右折し、直進すると広い敷地に到着します。
玄関を開け、すみませーんと叫んでみても応答なし。インターホンを押してみたら、すぐに出られて応対頂きました。玄関から、左手の廊下を奥へ。突き当たりを左へ進むと、男女別の大浴場があります。
男湯はまだお湯が貯まってないからと、女湯を使うよう案内。ゴザが敷かれた、広い脱衣場には、プラ籠が置かれています。浴室に入ると、3人分のシャワー付きカランがある洗い場。アメニティは、固形石鹸とシャンプーは一般的なものです。
3人サイズのタイル張り石枠内湯には、うっすら青みがかった透明の鉱泉(分析書なし)が満ちています。湯温は、42℃位に加温。肌がややスベスベする浴感です。加温のため槽内循環と思われますが、塩ビ管で表層の湯を排出。湯を嗅いでみると、消毒臭はせず仄かな鉱物臭。また、薪を炊くいい匂いも漂います。
窓の下に溶岩が積まれ、野趣溢れる感じ。窓を開けると、里山の風景が広がります。ずっと貸切状態で、まったりできました。
湯上がりに、畳敷きの休憩室で田楽のサービス。帰りがけに見ると、男湯はまだお湯張り中で、女湯より一回り大きかったです。山登りやハイキングで、一汗かいた後立ち寄ると、気持ち良さそう。この時期、宿の前の紅梅が綺麗に咲いていました。17人が参考にしています