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国道252号線から只見川に架かる湯倉橋を渡って左折した突き当たり、旅館「鶴亀荘」の奥に佇む湯倉温泉の無人の共同浴場。その昔、川岸で大亀が温泉で傷を癒すのを見て、川魚漁師が発見したのだとか。平日の午前中に、利用して来ました。
水害で建て直されたという、綺麗な湯小屋。玄関からまず畳敷きの休憩所があり、協力金200円以上は奥の壁の料金箱へ。そこから右手に進むと、男女別の浴室。以前は混浴でしたが、リニューアルに伴い男女別になったのだそうで、男湯は手前です。
棚に小さめの籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、左側に3人分のシャワー付カランがある洗い場。共同浴場なので、アメニティはありません。
右側に6人サイズの石造り内湯があり、黄褐色に濁ったナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩温泉(源泉名: 湯倉温泉)が、源泉かけ流しにされています。泉温60.5℃を、加水せず41℃位に調整済(湯もみ板があります)。PH7.3で、やや肌がスベスベする浴感です。浴槽隅に源泉桝があり、栓で堰き止められていて、自分で開けて入るシステム。ただし、上がる時には閉め忘れないようにと、4ヶ所も掲示されています。熱過ぎて入れず、戻ってくる人が多いのだとか。口に含むと、鉄臭がして旨じょっぱい。湯面に、白い粉のような湯の花が浮いています。窓からは、只見川の雄大な眺め。ふと下を見ると、青森の古遠部温泉ほどではないにしても、捨てられた湯の温泉成分から石灰ドームを形成中。将来堆積して、凄いことになりそうです。この時はずっと貸切状態で、まったりできました。
主な成分: リチウムイオン1.3mg、ナトリウムイオン1242mg、マグネシウムイオン72.8mg、カルシウムイオン376.6mg、マンガンイオン0.7mg、鉄(II)イオン2.8mg、フッ化物イオン1.0mg、塩素イオン1427mg、臭素イオン3.5mg、ヨウ素イオン0.2mg、硫酸イオン1423mg、炭酸水素イオン867.9mg、メタケイ酸131.5mg、メタホウ酸18.3mg、メタ亜ヒ酸0.3mg、遊離二酸化炭素63.1mg、成分総計5.715g28人が参考にしています