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投稿日:2013年6月14日
弁天様のお告げで見つけられた温泉 (弁天温泉旅館(閉館しました))
きくりんさん [入浴日: 2013年5月19日 / 2時間以内]
44.0点
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33.0点
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那須高原の谷間に佇む、秘湯感漂う宿。日曜日の午後、日帰り入浴してみました。休暇村那須と道を挟んで向かい側に、つい見過ごしてしまいそうな小さな看板。大丸温泉に行くと必ず前を通るので気になっていましたが、思いきって今回寄ってみることに。門を通り抜け、林道を車で走ること約1km。鄙びたというより、かなり老朽化が激しい建物が、橋のたもとに見えてきます。ホントにここか?と不安になりましたが、ご主人が出てきて旅館の前に車を停めていいと案内。入浴料1000円という値段にも正直驚きを感じながら、帳場から左手に廊下を進み、突き当たりにある大浴場へ。脱衣場から階段を下りたところに浴室がある、昔ながらの造りです。真ん中に太い柱の立つ、25人サイズの石造り内湯。石組みの湯口から、うっすら緑褐色の単純温泉が注がれ、サラサラとオーバーフローしています。湯温は、43℃位の熱め。PH6.4で、さらりとした浴感です。浴室の約半分に石を配し、なかなか野趣溢れる造り。でも、この浴室も老朽化が進んでいます。続いて、外の混浴露天風呂へ。一番右には、傘のような屋根の付いた18人サイズの石組み浴槽があり、緑褐色の湯は40℃位のぬるめ。湯口もオレンジ色に変色していて、口に含むと鉄味がします。隣には、真ん中に蛙の石像が据えられた、10人サイズの石組み浴槽。緑褐色の湯は38℃位しかなく、苔が多く浮いていました。釜風呂や樽風呂もあったようですが、すでに朽ちていて使えません。一番左側には、小屋の中に2つのかめ風呂がある夫婦かめ風呂。こちらは無色透明の湯で、いずれも1人サイズなので鮮度抜群。湯温は40℃位で、まったりできました。ちょっと意外な程広いお風呂で、先客が上がられた後はずっと貸切状態。体が温まるいいお湯なのですが、経営が大丈夫なのかと少し心配に。帰り際「宿泊はやってますか?」とご主人に尋ねると、「もちろん!一泊一万五千円からです」と自信あり気に答えられました。まだまだこりゃ大丈夫そうだなと思いつつ、弁天温泉旅館を後にしました。
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