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東急田園都市線の鷺沼駅からバスを利用し、4つ目のバス停「中有馬」で下車すると徒歩で約1分。周りは住宅街、しかもバス通り沿いに建ちながらも、湯治場的な雰囲気を今も残す温泉宿。平日の午後、日帰り入浴して来ました。
川崎市の有馬という地区にある為、屋号に有馬が付くのですが、こちらもあの関西の有馬温泉と同じ茶濁湯。首都圏では珍しい泉質ですが、その歴史は古く、遡ると「有馬西明寺霊泉」や「誠の泉」として1300年程前から古文書に記されているのだとか。
しかしながら、現在は鉄筋のビジネスホテルの外観。入浴料1200円(貸タオル大小付)は、玄関を入って右側のフロントで。コインレス下駄箱に靴をしまい、スリッパに履き替えます。
エレベーター前の廊下を右手に進むと、突き当たりに男湯。コインレス鍵付縦長ロッカーが並ぶ脱衣場には、コインランドリーやドライヤーも完備。浴室に入ると、左右に9人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、資生堂製です。
6人サイズのタイル張り石枠内湯には、赤茶色に濁った単純鉄冷鉱泉[源泉名: 霊光泉(川崎温泉安岡1・2・3号)]が満ちています。泉温20.9℃を、41℃位に加温。PH6.5で、やや肌がスベスベする浴感です。加水なしで、透明度は12~13cmでしょうか。槽内は温度を均一化する為、循環ありで濾過なし、消毒もなし。この日は、ライオンの湯口から冷泉は出ておらず、槽内は鉄臭が主張されずに土類臭を感知。先客が上がられた後、貸切状態でまったりできました。遠くに行かなくても、近場で個性ある湯に浸かれるのがいいですね。
主な成分: ナトリウムイオン20.5mg、アンモニウムイオン0.6mg、マグネシウムイオン10.6mg、カルシウムイオン18.5mg、アルミニウムイオン0.7mg、鉄(Ⅱ)イオン23mg、マンガンイオン0.5mg、亜鉛イオン0.2mg、塩素イオン23.9mg、硫酸イオン3.9mg、炭酸水素イオン189.8mg、メタケイ酸58.2mg、遊離二酸化炭素97.7mg、成分総計0.449g68人が参考にしています