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新千歳空港から、車で約25分。国道337号線から泉郷神社の角を曲がり、砂利道を500m程進んだ奥の嶮淵川(けぬふちがわ)のほとりに佇む、明治36年(1903年)に開業した老舗旅館。現在では、客室数わずか5室で素泊まりのみの小さな宿でもあります。土曜日の午後、日帰り入浴して来ました。
入浴料500円は、玄関を入った左側の受付で。右手へ廊下を進んだ突き当たりに、男女別の大浴場があります。鍵なしロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。豆タイル張りの浴室に入ると、左側に5人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは固形石鹸のみです。
右側手前にやっと2人入れるサイズのタイル張り内湯があり、濃いウーロン茶色のナトリウムー塩化物温泉(源泉名: 松原温泉 2号井)が満ちています。泉温27.5℃を加温して、41℃位で供給。PH8.0で、やや肌がスベ スベする浴感です。加水なし、循環あり、消毒なし。飲泉蛇口もあり、口に含むとほのかにモール臭がしてしょっぱい。
また、右側奥にやっと4人入れるサイズのタイル張り内湯があり、こちらも濃いウーロン茶色の含硫黄ーナトリウムー炭酸水素塩冷鉱泉(松原温泉 3号井)が満ちています。泉温25.4℃を加温して、こちらも41℃位で供給。PH8.6で、肌がツルツルする浴感です。加水なし、循環あり、消毒なし。こちらにも飲泉蛇口があり、口に含むと無味ながらほのかにモール臭がします。
女湯との間に磨りガラスの仕切りがあり、浴槽の狭さはかつて混浴だった浴室を、2つに分けたためでしょうか? たまたま時間帯が良かったのか、先客が上がられた後、真っ二つになった壁のタイル絵を眺めつつ、貸切状態でまったりできました。
詳しい分析書の掲示がなかったので、受付でご主人に見せてもらいましたが、忙しいそうだったので分析書の源泉温度とPHのみ控えさせていただきました。やや鄙びた宿の雰囲気も良いのですが、館内撮影禁止だったのが少し残念です。20人が参考にしています