- 温泉TOP
- >
- 中国・四国
- >
- 山口県
- >
- 山口
- >
- 阿知須温泉
- >
- てしま旅館
- >
- てしま旅館の口コミ一覧
- >
- てしま旅館の口コミ 美食の小宿
-
昭和45年に建てた旅館を、平成15年に大幅なリニューアル。京都の空間デザイナーである、辻村久信氏によってデザイナーズ旅館として生まれ変わった、阿知須温泉の小さな宿。ずっと行ってみたかったので、土曜日に一泊二食付きで利用してみました。
外観は、一昔前の公民館(失礼)という感じなのに、一歩中に入るとデザイン性溢れる空間が広がります。この日の部屋は、2階の「瑠璃」の間。板張りの床に、シックな設えの和モダンなツインルーム。荷ほどきして、夕食は1階の食事処へ。
照明の落とされた、畳敷きの広間。衝立やカーテンで、仕切られています。座椅子より少し高い椅子に、高さ40cm位のテーブルで、とっても楽。お品書きはありませんが、創作会席が一品づつ運ばれて来ます。赤ワインとジンジャーエールの食前酒に始まり、新玉葱の冷製スープ カラスミ添え、地元の食材を使った前菜へと続きます。美しい盛り付けは流石。お造りのさざえが新鮮で、コリコリの食感と磯の香りが口いっぱいに広がり美味しい。鮎の春巻なんて、ここ以外ではお目にかかれないかな。メインは、岩国産の高森牛の溶岩焼き。柔らかくて、ジューシーです。〆の北浦さざえガーリック釜飯もいいですね。イカ墨の出汁で炊くので、釜飯というより海鮮パエリヤ風。デザートの枝豆プリンも、濃厚で美味しかったです。
一休みして、1階の大浴場へ。格子戸の玄関から左に、廊下を奥に向かって進むと、突き当たりに男湯。タオル類は、完備されています。4人分のシャワー付カランがある洗い場の先に、大人4人が足を伸ばして入れるサイズの石造り内湯。無色透明の単純弱放射能泉(源泉名: 源河の湯)が満ちています。源泉16.2℃を、42℃位に加温。PH5.87で、さらりとした浴感。循環濾過ありですが、塩素臭はせず、ほんのり温泉臭。ガラス越しに、ライトアップされた空間が別世界へと誘います。湯船の縁に刻まれた溝に、オーバーフローする湯の流れる音だけが響き渡り、静かに夜が更けていきました。
湯上がりには、キンキンに冷えたミニ缶ビールや地元産の朝搾りミルク、冷水が有難い。また、おにぎり1つですが、夜食も付いていました。
翌朝、朝食は昨晩と同じ食事処で。体に優しいメニュー。卵かけご飯か美味しかった。食後は、ロビーでカフェオレを頂きつつ、まったり過ごせました。
主な成分: ラドン29.2×10-10(Ci/kg)、成分総計0.247g13人が参考にしています