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車山高原に日光キスゲを見に行った帰りに、諏訪湖辺りでお風呂に入ろうと思いたちました。湖畔に立つ大型の旅館やホテルには、どこにも「日帰り入浴歓迎」の札がみられず、結局、片倉館に。
皆さんご指摘のように、古色蒼然とした立派な建物の施設ですので一度寄ってみる価値はあります。
建物の竣工は昭和3年。館を設立したのは、明治初期に製糸業を興し、「シルクエンペラー」として知られた片倉財閥の二代目社長。設計したのは、森山松之助という「官僚の世界を嫌い、斬新で自由な発想に基づく」「設計家」――とパンフレットにあります。当時としては「斬新」だったのかもしれませんが、むしろオーソドックスな洋風建築にみえました。
温泉自体は、無色無臭の単純泉で、これといった特徴はありません。「千人風呂」とかいっていますが、とうてい「千人」は入れません。午後4時すぎだったので休憩室は使えず、見ることもできず残念でした。霧が峰の山頂はキスゲが見ごろです。そちらのほうがお勧めです。9人が参考にしています