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室町時代に開湯したと伝わり、江戸時代には肥後細川藩の御前湯も置かれた歴史ある日奈久温泉。その中心に公衆浴場の温泉センター「ばんぺい湯」、そして東西に「東湯」と「西湯」がありましたが、「西湯」は2016年3月に閉館。昭和52年に開業した「東湯」が、今も昭和の素朴な雰囲気そのままに、元気に頑張っています。平日の午後、利用して来ました。
朝6時から営業というのは、漁師町ならではでしょうか。入浴料200円は番台で。コインレス鍵付きロッカーと棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、有料ドライヤー(10円)も完備。浴室に入ると、左右に10人分のシャワー付カランがある洗い場。公衆浴場なので、石鹸などのアメニティはありません。
右奥に10人サイズの丸タイル張り石枠内湯があり、無色透明の単純温泉が、かけ流しにされています。古い分析書しか掲示されておらず、源泉名は無しで、泉温44.5℃と記載。しかし現在は、「ばんぺい湯」と同じ4源泉の混合泉が使われており、泉温も低いため、別紙には「寒い時期は一定時間加温」と記載され、この日も43℃位で供給。PH8.30で、肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、無味で弱塩素臭。床に敷き詰められた乳白色の丸タイルと、浴槽の鮮やかな青の丸タイルのコントラストが、この湯を引き立てていますね。時間帯が良かったのか、ほとんど貸切状態でまったりできました。
主な成分: ナトリウムイオン0.2544g、カルシウムイオン0.0403g、マグネシウムイオン0.0019g、フェロイオン0.0008g、アルミニウムイオン0.0002g、塩素イオン0.3723g、硫酸イオン0.0051g、水硫イオン0.0018g、ヒドロ炭酸0.1311g、炭酸イオン0.0128g、水酸イオン0.0033g、フッ素イオン0.0005g、メタホウ酸0.0043mg、メタケイ酸0.0431g、固形物総量0.8786g
※分析日の記載なく、成分表記からもかなり古い分析書と思われます12人が参考にしています