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千原温泉は今回の旅行で最も楽しみにしていた秘湯です。本来は木曜日が定休日ですが、連休中の谷間だったのでもしや・・・と思い一応電話してみると、予想が的中し今日はやっているとのこと。早速車を走らせたのですが、途中の道はかなり狭く秘湯気分が盛り上がってきました。到着すると小さな川沿いに写真で見た木造の建物が目に入ってきました。玄関に入り500円の入浴料を払い関東の方から初めて来たことを伝えると、「うちは温い温泉ですけど」と言われたので、「それを楽しみにして来ました」と伝え入浴方法の説明を受けました。木製のロッカー等からも既に秘湯に相応しい雰囲気で、扉を開けると半地下部分に5~6名程度の浴槽が一つありました。黄土色に濁った湯は33℃で可能であれば何時間でも入っていられます(一応、1時間程度にして下さいとの張り紙有)。この温泉の最大の特徴は湯船の底板から大粒の泡と一緒に湧出する源泉で、常にポコッ、ポコッという音を立てています。体温より少しだけ低い湯温とその泡の音色が絶妙にマッチして、正に至福の時を与えてくれました。この湯船に浸かると、誰も騒いだりペチャクチャとおしゃべりをしたりすることは無いでしょう。上がり湯用の1人用加熱五右衛門風呂もありましたが、こちらはかなり熱かったのでスルーしました。期待通り、いや期待以上に満足感を与えてくれた秘湯でした。
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