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犬鳴山温泉の湯元と言われる温泉荘が所有する日帰り入浴です。といった蘊蓄はさておき、ゴージャスな施設でも何でもなく、マニア向けとでも言うべきレトロ感あふれるところです。駐車場は舗装がガタガタでして、かなりの急こう配を下りていきますが、車高が高めの車でないと底をすりかねません。
駐車場からの入口は裏口になりまして、そこから一旦階段を上って、休憩所も兼ねた受付に行きます。もう一度階段を下りて浴室です。
脱衣所は鍵がかからないロッカーで、学校の教室の後にあるようなタイプ。中に教科書とか置いているあれです。浴室は内湯のみで浴槽1つ。ガラスは大きめで、対岸の立派なホテルがよく見えます。ぬるぬるの微白濁の湯で、泉質は単純硫黄冷鉱泉で、0.786g/kg、18.3℃、13.7L/min、pH8.8となっています。肌が溶けるようなぬるぬる感はさすがでして、白色と黒色の湯の華が舞う見事な湯でした。源泉は冷たいのが蛇口からちょろちょろと入ってきていまして、底からは加温された湯が投入されています。40℃くらいの温度で、オーバーフローもありました。洗い場はカランとシャワーがありますが、温度調節が意外に難しかったです。ボイラーが不安定なんでしょうね。アメニティは特になかったような。
一般受けするかと言われればちょっと難しい施設なのですが、湯は抜群ですし、温泉好きなら是非行ってもらいたいところです。犬鳴山温泉に行くなら、まずここは外せないかと。包容力をもって楽しんでくださいませ。24人が参考にしています