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稲取漁港で水揚げされた金目鯛など、新鮮な海の幸が自慢の稲取温泉。その波打ち際に佇む湯宿が、今回およそ5年ぶりに訪れた「石花海(せのうみ)」さんです。通常は入浴料1500円ですが、まっとうな温泉(東日本版)の特典でタダで利用。まず宿名の石花海ですが、伊豆の海底に広がる海の丘の事だそうで、豊かな浅瀬は魚達が寛ぐ棲み家であり、お客さんにもそのような宿として寛いで欲しいからだとか。確かに、今回も日帰り入浴客にもかかわらず、履き物を下駄箱にしまってくれる心遣いが嬉しい。フロントは玄関から右手で、既にこのフロアは2階。素足のまま畳敷きの廊下を奥に進み、エレベーターで5階の大浴場へ。入口は、2ヶ所あります。手前が、露天風呂に通じる「石花菜の湯」の暖簾がかかる入口、奥が内湯に通じる「海の湯」の暖簾がかかる入口。ただし、中では繋がっています。アメニティは、馬油系とオレンジ系。先ずは、露天風呂から。14人サイズの檜造り浴槽には、うっすら茶褐色のナトリウム・カルシウム-塩化物温泉[源泉名:喜久多温泉(稲取5号)]が満ちています。湯温は40℃位。PH8.05で、やや肌がスベスベする浴感です。口に含むと、しょっぱい。糸屑状の茶色い湯の花も舞っています。近くの8人サイズの樽風呂は、水風呂(おそらくサウナ用)でした。一段上がったウッドデッキには、3つの壺湯。いずれも、湯温は40℃位です。そして何と言っても、露天から眺める景色が最高!!岬の先まで海岸線を見渡しながら、潮風を感じつつ大空を仰ぐ開放感は素晴らしい!!前回は、台風接近による強風でゆっくり浸かれなかったのですが、今回はまったりできました。続いて、2面ガラス張りの内湯へ。木造りの浴槽がL字型に組まれ、奥が12人サイズで湯温40℃位。手前は10人サイズで、湯温は42℃位です。こちらからも、ガラス越しに広がるオーシャンビューに、体も心も癒されます。ほとんど貸切状態で、ゆっくりできたのも良かったです。
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