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- 三河屋旅館の口コミ 小涌谷温泉の風雅な湯宿
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箱根の小涌谷温泉に建つ、創業明治16年(1883年)の老舗旅館。かつて、孫文や竹久夢二、与謝野鉄幹・晶子夫妻ら文人墨客にも愛された宿でもあります。また、ツツジの名所「蓬莱園」を持ち、唐破風の玄関や入母屋造りの屋根は、まるで寺社を思わせるような風雅な佇まい。木造旅館ファンにはたまらない魅力ですが、国登録有形文化財にも指定されています。平日に、一泊二食付で利用して来ました。
チェックインは、右手のラウンジ「浅間」で、お茶と温泉餅のサービスを頂きながら。フロントは3階で、廊下を右手へ進み、この日は「霞館」4階の「天一」の間に宿泊。10畳広縁トイレ付で、窓からは山々を望む景色です。早速浴衣に着替え、3階の名物「明治風呂」へ。木製ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、左側に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、エコ系です。唐傘天井は創業当時のものとかで、白黒タイルの市松模様の床と相まって、何ともレトロモダン。4人サイズのタイル張り石枠扇形内湯には、無色透明の単純温泉[源泉名:小涌谷温泉(宮城野第45号、温泉村第59-3、100号 混合)]が、かけ流しにされています。泉温49.2℃を加水・加温せず、42℃位で供給。PH8.8で、やや肌がスベスベする浴感です。衛生管理の為、消毒ありとの使用状況表示ですが、塩素臭は全く感じません。口に含むも、無味無臭。湯治場のような風情を感じつつ、貸切状態でまったりできました。
夕食は、3階の食事処「眞樹」で、季節の会席料理に舌鼓。お品書き付で、柚子酒に始まり、前菜のアスパラ豆腐、蛍烏賊の沖漬け、姫サザエの磯煮、桜海老真丈、漬鮪寿司柏葉包が金箔張りのお盆に乗せられます。椀物は桜鯛の潮汁で、お造りはカンパチ、鮪、平貝と続き、梅酒セットがすすみます。炊合は春キャベツと牛タンでしたが、この牛タンが柔らかくて美味い。焼物は洋皿で、バルサミコ酢添え鰹のステーキ新玉葱乗せを、パンに挟んで。この趣向は、初めてです。強肴に、A5ランク十和田牛のしゃぶしゃぶ、止肴で鰈の香味餡掛けと出て、地酒セットを追加しました。御飯、赤だし、デザート3種で、お腹一杯。量は控えめながら、十分満足できました。
一休みして、昨年夏にリニューアルしたという、3階の「大浴場」へ。鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。広い浴室に入ると、右側に6人分のシャワー付カランがある洗い場。左側に、8人サイズの石造り内湯があり、湯温は42℃弱位です。続いて、外の露天風呂へ。屋根付3人サイズの木枕付浴槽で、こちらは湯温42℃位。山風が心地よく、星空を眺めつつのんびり。翌朝も利用しましたが、建物に囲まれ眺望がないのは、少し残念。でも、野鳥のさえずりに癒されました。
朝食は、昨晩と同じ食事処で。竹籠に盛られた、華やかな和食膳。鯵の干物主菜で、釜揚げシラスや桜海老とモズクの酢物等、豆皿に分けられ、見た目にも綺麗です。小鍋は自家製豆腐で、出来立てを出汁に付けて食べるというもの。体にも優しく、美味しく頂きました。
宿の風格、和の設え等、大人好みの湯宿と言えそうですね。
主な成分: ナトリウムイオン114mg、マグネシウムイオン11.3mg、カルシウムイオン34.8mg、フッ素イオン0.23mg、塩素イオン91.1mg、硫酸イオン76.3mg、炭酸水素イオン224mg、炭酸イオン4.8mg、硝酸イオン0.57mg、リン酸水素イオン0.21mg、メタケイ酸162mg、メタホウ酸6.17mg、成分総計737mg13人が参考にしています