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投稿日:2017年11月14日
露天付客室で至福の温泉三昧 (箱根芦之湯 松坂屋本店)
きくりんさん [入浴日: 2017年4月20日 / 1泊]
55.0点
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55.0点
寛文2年(1662年)に創業し、古くは歌川広重の浮世絵にも描かれ、多くの文人墨客や皇室にゆかりのある、箱根芦之湯温泉の老舗旅館。平日に、一泊二食付で利用しました。
およそ四千坪の敷地に、鹿鳴館をはじめ7棟からなる湯宿。到着すると、まずはラウンジで最中と桜茶のもてなし。祝リニューアルの胡蝶蘭が飾られ、華やかな装いです。この日は、最奥の客室棟「芦刈荘」1階の露天風呂付客室「芦笛」に宿泊。ローベッドの寝室と炬燵付8畳和室の二間で、広縁から坪庭を望む洗練された設え。ウッドデッキの先に造られた専用露天風呂に、いやが上にも期待が高まります。
早速館内着に着替え、大浴場「権現の湯」へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に7人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、DHCのオリーブ系です。左側に、タイル張り石枠内湯が2つ。いずれも、うっすら青白濁透明の含硫黄ーカルシウム・ナトリウム・マグネシウムー硫酸塩・炭酸水素塩温泉[源泉名: 芦之湯温泉 芦刈の湯 台帳番号 芦之湯9号]が、サラサラとオーバーフローしています。泉温58.6℃を加水・加温せず、奥の8人サイズの浴槽で42℃位、手前の5人サイズの方は40℃位で供給。PH8.1ながら、滑らかな浴感です。循環・消毒なし。口に含むと、玉子臭がして金気を感じエグイ味。湯口の枡で湯の花をキャッチしているようですが、大きな浴槽の方は角の底にも湯口があり、白い湯の花が沢山沈殿。窓からは坪庭を眺める景色。早めに着いた為、貸切状態でまったりできました。
湯上がりに、ラウンジ近くのドリンクコーナーへ。アルコール類・各種お茶・ジュース類も24時間飲み放題で、ポップコーンやスナック等のつまみもあります。池を望むソファーに腰掛け、生ビールをサーバーで注いで、夕暮れを待ちながら喉を潤しました。
夕食は、一遊館2階の食事処「えん」にて「宿場会席」に舌鼓。お品書き付で、梅酒の食前酒に始まり、ザルに盛られた鮮やかな先附は、鮑柔煮と擬宝珠・煮湯葉寄せを土佐酢で、タラの芽と草蘇鉄・蛍烏賊のなめろう、長蕨と蒸し雲丹を山椒醤油で、才巻海老と石勺粕の黄身酒盗和え、赤蒟蒻と胡桃、蕗の白和え。最初から、地酒がすすみます。椀物は、蛤・筍・若芽の潮汁。造里に、真鯛・煽烏賊・虹鱒・湯葉に様々な薬味を添えて。本鮪の塩麹漬けが美味い。中皿は白魚と芹・牛蒡のかき揚げ、煮肴は真鯛の里芋と桜麩添えと続きます。焜炉は、短角牛の八丁味噌朴葉焼を溶き卵で頂き、地酒も追加しました。釜炊きご飯の後、デザートは石垣苺と抹茶ソースの水羊羹でお腹一杯。旬と地物、出来立てに拘っていて、とても満足できました。
一休みして、部屋の露天風呂へ。部屋のシャワールームから、ウッドデッキを通って行けます。2人サイズの石造り浴槽で、湯温は42℃位。白い綿状の湯の花が、大量に舞います。就寝前と翌朝もチェックアウト時間ギリギリまで満喫しました。
朝食も、昨晩と同じ食事処で。お品書き付で、金目鯛の干物が主菜。温野菜を2種のドレッシングで、またじゃこと獅子唐の煮物、鶏大根根魚醤油煮、自家製納豆、蒲鉾山葵漬、温泉玉子、湯豆腐といった彩鮮やかな小鉢が並びます。汁物が建長汁で、デザートが乳製羹だったりと変わっていて美味しかった。正に、湯食住の三拍子揃った佳宿かと思います。
主な成分: リチウムイオン0.01mg、ナトリウムイオン72.0mg、マグネシウムイオン33.6mg、カルシウムイオン109mg、ストロンチウムイオン0.03mg、アルミニウムイオン0.01mg、第一鉄イオン0.01mg、マンガンイオン0.62mg、塩化物イオン4.33mg、臭化物イオン0.03mg、硫化水素イオン21.5mg、チオ硫酸イオン4.40mg、硫酸イオン355mg、炭酸水素イオン221mg、炭酸イオン2.05mg、メタケイ酸イオン5.39mg、メタホウ酸イオン0.02mg、メタケイ酸219mg、メタホウ酸0.30mg、遊離二酸化炭素2.96mg、遊離硫化水素1.93mg、成分総計1.061g22人が参考にしています
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