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「夏油を知らずして、、、、」というわけで、予約も取れたので、いってきました。
東北新幹線北上駅からレンタカーで約45分くらい。夏油スキー場をすぎると、舗装はしてありますが、狭いくねくね道が続き、終点に木造2階建てと3階建ての建物がありました。
お風呂は露天(野天)が5つ、内湯が2つありました。
(大湯)ナトリウム・カルシウム-塩化物泉。
旅館部、自炊部棟の端から石段を夏油川岸まで降りていった一番遠いところにあります。ごくごくわずかに微濁しているものの透明なお湯で、熱めです。10数回かけ湯、かぶり湯をして、何とか入ることができました。お湯は湯底から湧出しているようで、入浴感覚は皮膚にお湯が浸みてくるような感じ、入浴後は、眠気をともなうどよーんとした心地良い印象で、体があたたまるような感じが何時間も続きました。
47.9℃、pH 6.6。(mg/Kg) Na 896、K 297、Mg 56.4、Ca 460、Mn 3.5、Li 3.1、Cl 1771、HS 0.1、SO4 537、HCO3 508、Br 4.3、I 1.5、メタ硅酸 172、メタホウ酸93、遊離CO2 150、H2S 0.0。Total 4.9g/Kg。2.05x10(-9)キュリーラドン。
(疝気の湯) ナトリウム・カルシウム-塩化物泉。
大湯と広場を隔てて、川岸に扇形の湯舟があります。透明で湧出温度34~42℃のぬるいお湯が、湯底からゴボ、、、、ゴボ、、、、と沸き上がってきていました。やわらかく、いつまでも入っていれそうなやさしいお湯でした。
(滝の湯)疝気の湯の少し上に小屋の様に囲われているお湯です。こちらは、やや白濁で湯の花が浮遊しているお湯で、湯温は中くらいでしょうか。わずかながら明らかに硫化水素臭のあるとても気持ちに良いお湯でした。新しい成分分析表には、H2S 0.0となっていますが、浴場内にある分析表にあるH2S 1.5とあり、おそらくこれが的を得ているように思いました。ここは湯口からホースでお湯がそそがれる様になっていました。
(真湯) ナトリウム・カルシウム-塩化物泉。
別館と夏油館のあいだの小道から、夏油川岸まで石段を降りていったところにあります。ややぬるめ。湯底湧出タイプだったと思います。
(目の湯)真湯からごく簡単な橋を渡って対岸にあり、こちらはさらにぬるめ。やわらかい感じでいつまでも入っていたくなるようない湯でした。湯底湧出タイプだったと思います。
(小天狗の湯)ナトリウム・カルシウム-塩化物泉。
内湯でL字がたの湯舟に、湯口からお湯がそそがれるタイプでした。お湯は塩水と森林の香りがするような気がしました。湯口付近はやや熱め、湯尻付近はややぬるめ。静かで、ほぼ貸し切り状態、就寝前にはいるのにちょうど良いような気がしました。
(白猿の湯・ラジウムの湯)カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉。
上記の6湯は細かい違いがあるものの似た系統のお湯かと思いますが、このお湯だけは、カルシウム、硫酸塩濃度が高く、かなり異なった泉質のお湯となっています。またラジウム線量も、他のお湯が約2~3x10(-9)キュリーラドンなのに対して、ここは11.8x10(-9)キュリーラドンと断トツです。透明で、やや熱め。体に見えない油膜がつくためか、お湯が皮膚からはじかれるようでした。入浴後には、さっぱりとした印象がありました。お風呂場が東向きなので、朝日で湯気がキラキラと光って、とってもきれいでした。ここは本当は誰にも教えたくないお湯でした。
67.6℃、pH 7.1。(mg/Kg) Na 199、K 13.1、Mg 8.0、Ca 502、Cl 161、SO4 1329、HCO3 170.3、メタ硅酸 125.6、メタホウ酸 15.7、遊離CO2 44.0、H2S 0.3。Total 2.572 g/Kg。1人が参考にしています