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函館市の椴法華地区に位置し、活火山である恵山の麓の海岸に湧く、無料で入れる混浴野天風呂。平日の午前中、寄ってみました。
その昔、この地に流刑となった日時上人が、浜辺で茹で上がった蛸を見つけて発見した温泉と、伝わっているそうです。近年では村や市が整備し、誰もが気軽に楽しめる野湯となっています。
とはいえ、潮の満ち引きで入浴時間が毎日変化。実は前日の夕方にも訪問したものの水没しかけていて、波がザッパンザッパン入って、湯温もかなり低下していて断念。干潮時でも、高波だと入れないんです。現場に掲示された入浴可能時間表をしっかり確認(函館市のHPにも、同じものが載っています)し、翌日のリベンジです。
行き方は、ホテル恵風を通り過ぎ、海へと向かう細いクネクネ道を進むと、一方通行のループ道路へ。左折して少し行くと、「露天風呂」の看板があり、ちょっと上がった所に広い駐車場があります。海辺へ向かってスロープを下りて行くと、右手にログハウス風の脱衣小屋。中もきれいに管理されています。海に向かって更に石段を下り、いよいよお目当ての露天風呂へ。
手前の7人サイズの岩風呂と、奥の16人サイズの石造り浴槽の2槽があり、いずれも無色透明のナトリウムー塩化物・硫酸塩泉が足下湧出しています。源泉は50.0℃とのことですが、奥の広い方は湯温が42℃位。石が浴槽内にも敷かれ、浅いかと思ったら、浸かると肩までの深さ。底の石の間から湯が出て、触るとアチっ!となります。海に向かって、右手の方が少しぬるい。やや肌がスベスベする浴感で、塩化物臭を感知。浴槽の石が海藻で滑る為、移動には注意が必要です。手前の岩風呂は湯温43℃位と、ちょっと熱めながら快適。目の前には、低気圧の接近で時折荒々しい波しぶきが上がる、太平洋の大海原。自然と一体になれたような開放感に包まれつつ、しばらく貸切状態でまったりしました。
海水浴シーズン等の人出が多い時期や週末、女性で人目を気にせず浸かるには、水着着用がいいでしょう。オフシーズンの平日なら、やはり水着なしがベストかな。地元の若い男性が後から2人来ましたが、どちらも湯船横の岩の上に服を置いて、そのまま浸かっていました。12人が参考にしています