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江戸時代から単純硫黄泉がこんこんと湧く、ひっそりとした湯宿です。湯治湯として長い間親しまれてきたとか。
秩父市方面からだと、国道140号線で右側に見える赤い鳥居を目印にしてください。鳥居を潜り、狭い山道をしばらく走ると、木々に囲まれ山肌にぴったりと寄り添うようにありました。
日帰り入浴を申し込むと、仲居さんが奥に入って確認をしてくれ、その後お風呂場まで案内をしてくれました。そしてトイレの場所まですごく丁寧に教えてくれたのには恐縮しました。
内風呂でも露天でもどちらでもお好みで、と言われ、露天に入らせてもらいました。総檜造りの露天は薄暗く、昼間でもまるで夕方かのような雰囲気。オレンジ色のライトと差し込む日の光の中、静かな静かな入浴を堪能しました。他のお客さんがいなかったので貸し切り状態で浸かれました。
決して広くはないですが、やや熱めのお湯を楽しみ、しばらく縁でボーッと休憩を繰り返しましたが、本当に静かで、随分遠くへ一人きり来たような錯覚を感じました。
残念ながら私は食せませんでしたが、こちらの4代目ご主人が打つという名物「木の芽そば」やこごみ・たらの芽などの山菜料理も機会があればどうぞ。
隣には、現在は使用されていない築130年といわれる旧館がそのまま残り、渡り廊下でつながっています。その落ち着いた佇まいはなんとも心静かに迎えてくれます。3人が参考にしています