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ここの温泉は日本でも随一のカルシウム含有量を誇り、温泉水を濃縮液が健康食品として販売されているほどとのこと。さぞ、いい温泉なのだろうと期待して行ってみました。
ホテルの入口には源泉があり、少し硫黄の匂いのする湯煙がもうもうと立ち上って高温の源泉がブクブクと湧き出し、湯口の周りは温泉の析出物で赤茶色に変色していました。この様子を見て期待はさらに膨らんだのですが、中に入ったところその期待はもろくも崩れ去ったのでした。
まず、フロントで。日帰り入浴したい旨次げたところ、入浴料1000円とのこと。ここのHPには入浴料500円とあったので、問いただしたのですが、「そのサービスは終了しました」とそっけなく言われておしまい。でも、せっかくここまで来たのだからと思い、気を取り直して浴室に向かいました。
ところが、温泉は塩化物泉特有の塩味はするものの、硫黄臭も析出物もなく、何だかかなり薄められた感じ。微妙に塩素臭さえ感じたほどでした。さらに、脱衣所はロッカーがなんと有料(100円)。入浴料を1000円もとっておいて脱衣所のロッカーが有料の温泉というのは、過去に記憶にありません。浴室をはじめとして全体的に造りが何だか薄暗く、ちょっとくたびれた感じで、とても料金相応とは思えませんでした。内湯とはつながっていない別の場所に露天風呂があるのですが、そこも湯の使い方は内湯とあまり変わらない様子でした。
泉質はナトリウム・カルシウム・塩化物泉。66.8度の高温泉で温泉分析書には微黄色透明微硫化水素臭があると書いてありました。本当にそのとおりの湯に浸かれたならば、1000円払っても納得できたのでしょうが、こんなサービスや湯の使い方ではカルシウム含有量日本随一の温泉という名誉に傷がつくと思いました。(2004年12月入浴)4人が参考にしています