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食事の時に支配人が挨拶に来て、「以前は建物が古く、部屋にトイレもなくて、いかにも公共の施設と言う感じでした。それに耐震性にも疑問があったので、大リニューアルしました。それまで3階建てだったのですが、荷重を軽減するために2階建てにし(地下1階)、シャワートイレを各部屋に備え、畳、机、テレビなど、すべて新しくしました」とにこにこ顔で説明してくれた。
確かに、部屋に入った途端、木の香りと新しい畳の匂いがして、爽やかな気分になった。窓がオールガラス材なので、フルオープンで日本海が見えるのも癒し効果抜群である。この設定は…?、懐かしき名湯、和歌山県・椿温泉の「富貴」を思い出させてくれた。
富貴と言えば、温泉通達が唸った極上湯だが、ここの温泉もそれに近い評価ができる。「海のそばなのに、塩分を含まない美人湯系のアルカリ性単純泉で、すべての浴槽が掛け流しです!」と、支配人さんが自慢していたが、内風呂も、露天風呂も結構な量を掛け流していた。成分の濃さでは富貴に軍配が上がるようだが、、湯量では富貴を軽く凌駕している。湯船から滔々と流れる温泉は見ていて気持ちが和んだ。
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