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第一種風致地区、左右に広がる阿蘇海、眼前に連なる松林は天橋立の一部と言ってもいい好立地に建つ。木造平屋建て、純和風造りの佗びた構えの佇まいが旅情を誘う。数奇屋造りで清楚な館内、畳敷きの玄関、モダンな雰囲気のロビーより見渡せる庭園、千年松に北山杉の磨き込まれた廊下を素足で進み通された客室は10畳程。上品かつ趣きもある。室内から庭に出れば老木が茂り石灯篭やつくばいなど置かれ、低い垣根の向こうは、ひと続きの天橋立とロケーション抜群で風情もある・・素晴らしい演出である。温泉は、ナトリウム塩化泉。肌触りの柔らかい湯で静寂の環境の中での入浴は情緒もあって良いではないか。小ぶりながら高野槙を使った内湯に新設されてた坪庭風な中の露天ともども客室10室程の小規模旅館にマッチしてる感がある。朝夕客室で戴いた食事は、京風懐石料理で海の幸、山の幸を中心に新鮮な旬の素材を使い、吟味した料理は質、量、味とも満足、美味であった。また巧みな包丁さばきも見た目を彩る。(特にブリしゃぶが珍味)以前宿泊時はまだ「文珠荘別館」という宿名で、2度目の今回はリニューアル後初めて訪れたが、以前同様に大変素晴らしい内容であり満喫した旅であった。
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