-
投稿日:2011年6月13日
温泉は素晴らしかったが… (御宿さか屋(旧 吉奈温泉 さか屋))
放浪人さん
[入浴日: 2011年6月11日 / 滞在時間: 1泊]
44.0点
-
55.0点
-
44.0点
-
55.0点
-
44.0点
創業400年の老舗。行くまでこの宿が徳川家康の側室・お万の方のゆかりの宿とは思ってもみなかった。お隣の東府やが本家本元と強弁しているので、そうだと思い込んでいたからだ。しかも岡本太郎ご愛用の宿だったとも知らなかった。
玄関前に車を停めると、女将が出てきてごあいさつ。そして、お抹茶のサービス。吉奈川にかかる渡り廊下をわたって宿泊棟に行くようになっている。エレベーターが7階まであったのでてっきり鉄筋コンクリートの宿だと思っていたら、自分の泊まったところは木造の建物。なかなか風情があり、落ち着くつくりだったが、惜しむらくは上の階の音や隣室の音が聞こえること。防音がなっていないのが、減点の対象。
食事はおいしかった。特に強肴として出された鮎飯は特筆すべきだろう。ただ、最初はあまりにあわただしく出されるので、戸惑うほどだったが、途中からゆったりとなり、落ち着いて食べることができた。女将の娘と思しき人や別の仲居さんなどが入れ代わり立ち代わり料理を運んでくれた。それにごま豆腐がおいしかった。ここの板さんはすごく工夫をする人のように思えた。
朝食の時、女将がうちの自慢は水です。天城山の湧水ですべてまかなっていますと、語っていたが、お茶は確かにおいしかった。だが、お米はあまりおいしいとは思えなかった。それに朝、すいとんが出たが、この出汁は素晴らしいと思ったが、すいとんそのものはお世辞にもおいしいとは思えなかった。
この宿には6つの湯船があるが、すべて入ることができた。一番の人気は酒樽の湯だそうだが、2人入れば一杯の貸切風呂。180度の展望があり、晴れていれば星空がきれいだろうと思った。私的には半露天の白藤の湯と露天のカシオペアの湯が素晴らしいと思った。湯量で温度調節がなされ、ややぬるめに設定されているので、長湯が楽しめた。料金は19500円だったが、適当な料金だと思えた。また、行ってみたい宿の一つである。8人が参考にしています