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今月の6月の16日、伊豆・湯ヶ島の「湯本館」に立ち寄りしてまいりました。僕は以前から「湯本館」のすぐ隣りにある共同湯「河鹿の湯」のモーレツなファンでありまして、(ここは安い、300円でお湯もいい、お勧めです!)「湯本館」自体は何度も見ているのですが、立ち寄ったのは今回が初めてでした。
いや~ いい、内湯でした・・・。
柔らかい、実に柔らかい、優しいお湯です。飲泉用のカップが湯舟の縁に置いてあって、それでときどき溢れたての源泉を飲みながらの湯浴みは、も~ 言葉を超えてましたね~
狩野川のすぐ縁にある、露天も、サイコーでした。
前の日が雨でゴミが結構浮いているのを宿のひとは心配しておられましたが、なんのなんの・・・落ち葉屑のいっぱい浮いた露天、良かったです。もともと僕、湯ヶ島のほっこりした自然が大好きなんですよ。あと、あの蒸せるように濃い、でも、親密な緑のかほり・・・露天から狩野川の流れにときどき足だけ越境しちゃったりしてね---もー ご機嫌でした(^o-)
川端さんが伊豆の踊り子の踊るのを見た玄関、あんなにちっちゃかったんですねー びっくり! 川端青年の座って見てた階段も見ました。しかし、僕としては、あの名作短編「温泉宿」がこの宿で書かれた、と知ったのが収穫でした。あんなに優しい、親しみやすい温厚な自然のなかで、なんであんなに「切れる」話が書けるのか。いや~ 川端さんは、やっぱ、凄いや。それにしても川端さんが訪ねた当時、あの露天はもうあったんでしょうかねえ? それ、聞きもらしました。
あ。湯本館には「日本秘湯を守る会」の提灯、下がってました。奥飛騨の水明館・佳留萱山荘の巨大露天を想い出しましたね~。10人が参考にしています