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温泉教授の百名湯(DVD版)や、温泉旅館格付ガイド(新潮社)でなんとあの『あさば』に次ぐ24点で載っていた旅館です。
仙台から高速バスで約2時間半、会津若松駅で会津市内循環バスに乗り換えて約15分で東山温泉駅。そこから川をはさんですぐの所にありました。橋を渡っていたら、元気な係り人が走ってきて出迎えてくれました。
お湯は、やや青みがかった綺麗な透明泉。ごくわずかに塩味で、飲泉可とは書いてはありませんが、少しなめてみると胃腸の調子が良くなるようでした。良く温まる一方で、入浴直後はさっぱりするような感じ、湯あたりするような感じは少なく、やさしい感じのお湯で肌もスベスベになるようでした。
お風呂は、小細工なしのかけ流しで、湯船の大きさとかけ流しの量で温度の違うお風呂に分かれておりました。
(きつね湯)湯治用の熱いお湯とのことでしたが、さすがに熱く、44-45℃程でしょうか。ビリビリと体にしみわたってくるようでした。
(さるの湯)綺麗な大理石(?)の湯船でにちょうど良い温度でまろやかな入浴感覚。42℃程かとおもいます。
(家族風呂)きつね湯を小さくしたような湯船が3ヶ所にありました。湯船が小さいので早朝にはかなり熱くなっていました。すこし水をいれさせてもらいました。ゴメンナサイ。
(組合混合泉2号、伏見ヶ滝泉)ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。45.8℃。pH 8.29。(mg/Kg) Na 340.1、K 8.4、Mg 0.3、Ca 247.0、Al 0.6、Fe(II) 0.1、F 3.5、Cl 290.8、SO4 861.0、HCO3 25.3、メタケイ酸 29.6、メタホウ酸 6.2、CO2 0.0、H2S 0.0。総計 1.813g/Kg。
(食事)鯉の甘露煮、丸々と太った鯉でしっかりとした濃い味。私の生涯で最も旨い鯉料理でした。パーコレーターのコーヒーも、絶品でした。
(文化財の建築)廊下、階段、木彫りなど随所に遊び心がみられ、廊下を歩く度に小さな発見がありました。私にとっては、昨年おとずれた稲住温泉が思い起こされました。現在ではもはや再現できない木造建築とのことで、建築のわかる方にとっては、かなりのものかと思います。明治の偉人の書もあり、その同じ部屋に泊まったためか、自分が歴史の目撃者になったような気がしました。
雪見灯籠の幻想的な美しさも忘れがたく、おそらく桜もきれいかと思います。ぜひまた泊まりたい宿です。4人が参考にしています