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3月下旬の平日、昼食付き日帰りコース(4500円)で利用しました。
何週間も前に予約を入れ楽しみにしておりましたので、大きなかやぶきの入り口に立ったときは感動でした。
入り口から坂、階段を下りながら色々な施設を見学、本陣に向かう作りになっています。
日本中から集められたという萱葺きの屋敷ではそれぞれに工夫を凝らした展示物を見る事ができます。
広々として落ち着ける休憩所はそれ自体が重厚な一つの作品でありながら、お茶の用意もあり寛げます。
今回の日帰りコースでは、『滝見の湯』と『郷の湯』に入浴できました。
混雑を考え、空いている午前中に滝見の湯、昼食後に郷の湯と周り、どちらも貸切で堪能できました。
滝見の湯は、脱衣所は狭いしカランも少ないので人が多い時間は大変だと思います。
でも、間近に滝(実際には小さな砂防ダムですが・・。)を見ながらの半露天風呂はなんとも心地良い。
お湯は加水循環でこれといって特徴もありませんが、はるかに雰囲気が勝っていました。
食事も皆さんのクチコミ通り地野菜の味を生かしたそれは美味しい物でした。
メインの炉端焼きに加えて、見た目は地味な小鉢や漬物などでしたが、
どれも美味しく、無駄なものが一切ないと感じるほど。
お食事処ももちろん萱葺きの家で、調度品は上品だし雰囲気も最高です。
ちなみに、平日でありながら広いお食事処はほぼ満席でしたので、人気のほどがうかがえます。
私たちが席を立つ頃入れ替わりで、日帰りバスツアーの団体さんがいらっしゃいましたので、
この方たちが食べ終わったら浴室が混雑するだろうと郷の湯へ向かったのでありました。
郷の湯は、広い脱衣所に大きな化粧台、ドライヤーの数も多いので、洗髪はこちらの方が便利でしょう。
大きなリターン式ロッカーがあり安心です。
(滝見の湯にはロッカーはありませんが、財布や携帯程度なら十分な大きさの貴重品入れはありました。
大きなバックなどは、フロントに預けることになります。)
郷の湯は、浴室の雰囲気も木材がふんだんに使われとても良いのですが、なんせ薬湯です。
温泉場としては今ひとつパワー不足、源泉風呂の『薬師の湯』が宿泊者専用なのでこれは仕方ありません。
見て美しく、食べて美味しく、感じて懐かしい、大満足の萱葺きの郷でした。
特に年配の方は喜ばれると思うのですが(団体の方はそういった年代の方ばかりでした。)
その割には坂と階段ばかりで、その辺を考慮して頂けると更に人気が増すのではないでしょうか?11人が参考にしています