口コミ一覧 (口コミ最新投稿日:2021年4月24日)
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十二節を楽しむ湯河原の料理旅館
湯河原温泉の高台にひっそりと佇む、昭和20年(1945年)に開業した数寄屋造りの料理旅館。たまたま予約が取れたので、平日に一泊二食付で利用して来ました。
この日は、別館の基本客室「相模路」に宿泊。床の間や小さな化粧部屋がある10畳本間と4畳半次の間というゆとりある和室で、広縁の窓から岩戸山と眼下に湯河原温泉街を眺める景色。檜の内湯付ですが温泉ではありません。
早速浴衣に着替え、男女別の大浴場「橘の湯」へ。三密を避ける為、一度に5名迄の人数制限。スリッパの数で確認します。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に6人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、ローラアシュレイです。
窓際に8人サイズの御影石造り内湯があり、無色透明のナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩温泉[源泉名: 湯河原温泉 混合泉(権現山サービランスセンター)]が満ちています。泉温61.7℃を、加水・加温して42℃位で供給。PH8.3で、やや肌がスベスベする浴感。循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。白い温泉成分の析出物がこんもりと付いた湯口からチョロチョロと注がれ、口に含むとほんのり石膏臭がしてちょっぴり塩味。内湯のみですが、窓から坪庭を眺めつつ貸切状態でまったりできました。
夕食は、食事処「白妙」で季節の懐石料理に舌鼓。お品書き付で、先付は南瓜豆腐。蟹の身と百合根添えで美味しい。枡に小鉢を入れた旬彩は、月見団子・芒大根・茗荷寿司・ひすい銀杏・紅葉新丈・鴨松風・鮎うるか揚げ・鰈と菊菜のポン酢和え。少量ながら、彩り豊か。神奈川の純米大吟醸利き酒セット(盛升・いづみ橋・丹沢山 隆)がすすみます。吸物は鱧と海老の新丈、凌ぎは秋の五目御飯(鮭・栗・菊・舞茸・煎り胡麻)。上品な薄味です。造里は、鯛・鮪・アオリイカ・炙り帆立・アオサが乗った江戸木綿豆腐。ピンク塩で頂く鯛は、ほのかな甘味。強肴は、金目鯛温さらだをラップに包み卓上で炊いて仕上げます。汐出しのうど・松茸・牛蒡がシャキシャキとした食感。好みでスダチを絞って。鉢肴は、栄螺茄子味噌焼。パイが乗っていて、クリーミーで旨い。煮物は、擬製豆ふ揚げ出し・大徳寺麩・蓮根・スナップえんどうが熱々で。台の物は、和牛タタキをデミグラスソースと辛味大根で。辛味大根が合う!食事に、ご飯、香の物、留椀は巻湯葉・小松菜の赤出汁で。デザートは、初ものの柿・バナナのフリット生クリーム添え・梨と桃のゼリー。池のある中庭の緑を眺めながら、口福な時を過ごせました。日本酒のみならずワインの種類も多いので、贅沢に行きたい時はセレクトを。
翌朝は、男女入替になった大浴場「椿の湯」へ。棚に籐籠が並びベビーベットもある脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に4人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、同じものですが、脱衣場に数種類のアメニティもあり、好みの物を持って入れます。壁際に5人サイズの御影石造り内湯があり、湯温は41℃位です。
続いて、外の露天風呂へ。5人サイズの石組み浴槽があり、こちらも湯温は41℃位。囲まれて景色は望めませんが、石灯籠や竹垣越しの緑を眺めつつまったりできました。
朝食は、昨晩と同じ食事処で。前日にチョイスした、エボ鯛の干物と出汁巻き玉子主菜の和定食。イカ刺しや煮物、小さな冷たい蕎麦も付きます。浅蜊の味噌汁に、好みでアオサを入れて。昆布の佃煮、シメジの味噌煮、鮭の切身、蒲鉾とわさび漬の御飯のお供でお腹いっぱいになりました。
都心から近いにもかかわらず、密を避け静かにゆったりとした時間を過ごせる、大人の和のオーベルジュかと思います。
主な成分: リチウムイオン0.26mg、ナトリウムイオン374mg、マグネシウムイオン0.73mg、カルシウムイオン109mg、ストロンチウムイオン0.61mg、アルミニウムイオン0.04mg、鉄(II)イオン0.03mg、マンガンイオン0.01mg、フッ化物イオン0.73mg、塩化物イオン563mg、臭化物イオン1.73mg、硫酸イオン326mg、硝酸イオン1.00mg、炭酸水素イオン30.6mg、炭酸イオン0.47mg、メタケイ酸イオン3.82mg、メタホウ酸イオン1.21mg、メタケイ酸97.1mg、メタホウ酸9.82mg、遊離二酸化炭素0.26mg、成分総計1.545g13人が参考にしています
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