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寸又峡温泉に行った帰り、大井川鐵道を途中下車して利用した。
大井川鐵道の「川根温泉 笹間渡」駅下車すぐのところにある。
ここは道の駅「川根温泉」の併設施設の温泉である。といっても、もともとは温泉施設が母体で、後に付帯的に道の駅になったらしいので「温泉施設に道の駅が併設」と言ったほうが正しいかもしれない。
行ったのが夏休み最後の日曜日ということもあってか、たくさんの人でにぎわっていた。しかし、温泉目的で入浴している客は少ないと思う。「道の駅に立ち寄ったら温泉があったのでついでに入った」という動機の客が大半だと思われる。
内湯は1つの浴槽と洗い場があるのみでサウナ、水風呂はない。露天風呂は5つの温度の異なる浴槽と洗い場があり、全ての浴槽に温泉が注がれている。湯の特徴は淡い緑褐色で若干のツルヌル感があり、少し塩味がするほぼ無臭の浴感良好な温泉である。泉質はナトリウム-塩化物温泉で泉温は48.6℃。驚いたのはその湧出量で、なんと毎分約2000リットル以上あるという。あまりに多過ぎる湧出量のため、バルブをつけて毎分約800リットルに調整して汲み上げているという。さらに全ての温泉浴槽を源泉掛け流しにしているというから恐れ入る。今まで色々な温泉に行ったがこのような桁外れな特色を持つ温泉は初めてだ。
すぐ横をSLが通るというロケーションも魅力の一つだ。昨日、SLに乗ったがここの温泉の横を通るときに温泉の従業員や客がこっちに向かって大勢手を振ってくれたのが印象的だった。SLが通ったらお返しにと手を振ってやろうと思ったが残念ながら入浴中には通らなかった。
道の駅併設の温泉だから大したことないだろうとナメてかかっていたが泉質といい、ロケーションといい、非常に印象深い温泉施設だった。1人が参考にしています