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投稿日:2007年4月28日
公営温泉施設で源泉かけ流しを堪能 (安濃温泉 津市安濃交流会館)
湯けむり天使さん [入浴日: - / - ]
44.0点
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津市と合併する前の安濃町時代(2005年)にオープンした地域のコミュニティセンター内にある温泉。交流会館内には、昔の米作りなどを写真資料付きで解説した歴史資料館などもあり、また結構広い畳敷きの部屋もある。風呂上りには畳に寝転がり休息するのも乙なもの。
また、この休息室の窓から眺める景色は特筆もので、実に長閑な田園風景が眼前に広がる。このあたりは田んぼだけでなく樹木も多く、田園という名にふさわしい郷愁を誘う風景が広がり、近隣の住民には見慣れた景色ではあろうが、都会から来てみると、なんでもないこのような景色が有難いものなのだ。
入浴施設は新しいもので、内湯に大きな加熱循環浴槽と小さな二人用とおぼしき源泉浴槽があるのみである。新しい公営温泉施設など大抵は循環塩素入り浴槽があるのみの残念な温泉の使い方に終始している類のものが大半な中、ここは源泉を加工せずかけ流している姿勢が良心的で良い。湯量にあわせて小さな浴槽にしているのも合理的だ。
加熱循環浴槽はさすがに塩素消毒臭が避けられないが、ナトリウムー塩化物温泉の泉質のとおり、塩辛い湯である。含有されている鉄分の影響で、浴槽の淵には茶色い析出物が僅かに付着する。これらを見ると鉄分が確かに含有されている天然温泉であることを実感する。
隣接する源泉浴槽は循環濾過されていないために、黄濁しており、僅かな鉄臭がする。蛇口から絶えることなく少量の源泉が注がれていた。ただ、非加熱のかけ流しであるために湯温が低く水風呂状態で、とてもではないが長湯はできない。分析表によれば38度の源泉湧出温度であるものの、浴槽の湯は明らかに低く20度台だ。浴槽に滞留するうち温度が下るとみえる。しかしながら、加熱浴槽で温まり、水風呂の代用としての源泉浴槽との交互浴は快適であった。地元の老人と思しき方々もそのような入浴方法を愉しんでおられた。
300円という良心価格のうえ、シャンプー等の備品もそろい、施設も新しく綺麗なもの。地元の方々にとっては随分有益な温泉施設であるように思われた。私のような温泉好きにも興味惹かれる施設でもあるのだが。2人が参考にしています
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