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秋に日帰りで行ってきました。
この施設は,小原温泉街から白石川の渓谷の遊歩道へと入る吊り橋のたもとに,川岸にへばりつくように建っている公営の共同湯です。別名「岩風呂」と呼ばれるように,大きな岩穴の底に湯船や脱衣所があり,その岩穴を覆うように風情のある木造の建物が建てられ,河辺の入り口からサンダルに履き替えて階段で岩穴の下に下りるようになっています。昔から共同湯として親しまれていたらしいのですが,土砂の堆積などで一時閉鎖されており,それを2年ほど前に白石市が整備復活させたのだそうです。
岩穴の底の温泉は男女別の内湯のみで,7人ほど入れる湯船に無色で独特の温泉臭のする滑らかな単純泉の源泉が掛け流されています。共同湯なので一応消毒はしてあるそうですが,消毒臭はほとんど気になりません。湯船で野趣溢れる岩肌を眺めながら源泉湯に浸ったあとは,湯上りに入り口のベンチで渓谷の緑を眺めながら涼しい風に吹かれるのも爽快です。
岩穴の底なので浴室や脱衣所は狭く,浄化設備も設置できないので石鹸やシャンプーも使用不可なのですが,とにかくわずか200円で利用できる風情ある公営の源泉掛け流し共同湯ということで,この評価としました。観光シーズンにはちょっと混むかもしれませんが,白石川渓谷の散策ついでの立ち寄り湯にお薦めです。3人が参考にしています