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かくの如くあって欲しい、ボクの中で一つの基準となるのがこの宿です。
静岡くんだりから2度行きました。一回目は友人と荒技の現地集合で。ボクは車、友人は埼玉から大陸横断用みたいなバイクで。ボクは夜立ちで午後2時頃到着したのですが、友人は夕方4時頃血の気の引いたような顔で到着。何かと思ったら、午前中まで降っていた雨のおかげで、バイクはぬかるんだ轍に足を取られるわ、陽は落ちてくるわ、あと少しという所まできたら“熊に注意”の看板は現れるわ(笑)だったそうです。
その夜は質素な食事のワリには10本のビールが開きました。
お互い底なしなので、平気でそれから露天風呂に入りました。
仰ぎ見た星空はこの世の至福でしたね。
内風呂も混浴でなんともいい風情でした。
脱衣所にいると中から女性の声が聞こえてきました。混浴初体験のボクはドキドキしながら入って行ったのですが、そこには肩にサソリの絵をフィーチャーした、なんとも艶っぽい初老の女性が、地元と思しき男性と浮世の生き辛さをしみじみと語っておりました。
温泉とは、湯治とはかようなものなのだと思いを馳せたのでした。2人が参考にしています