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黄色く染まったイチョウの陰に隠れた古い温泉タンク(温泉タンク風のなにか?)や、河童のいる池、そして、建物の外観も含めて、時代を遡ってきたかのような、不思議な雰囲気の漂う温泉宿です。
フロントで立ち寄り入浴料金(850円タオル付き)を支払って、廊下を右へ右へ折れて進むと、男女の内湯と、突き当たりに露天風呂への長い下り階段が。
内湯には宿泊客っぽい人が入浴中だったみたいなので、誰もいない混浴の露天風呂へ先に行ってみます。のれんもない脱衣所のドアは立て付けが悪く、廊下から丸見え。女性は入れるんだろうか?湯温はやや高めだけど、温泉表示もなかったし、真水なんじゃないかな……。景色も単調であんまり面白くないので、すぐに内湯に移動しました。
内湯の浴室に入るとすぐ、正露丸のような臭いがします。こちらは間違いなく天然温泉です。大小二つの浴槽があり、大きい方は真水だか循環だかっぽいお湯がドバドバと、そして、両方に、源泉がちょろちょろと注がれています。つまり、小さい方は源泉そのままで20℃弱。大きい方は40℃ないくらいぬるめ。だけど、この小さい方、つまり、源泉浴槽は、温度こそ低いものの、じーっとしてるとぽかぽかしてくる不思議なお湯。つい、楽しくて“20℃弱の水風呂”に長湯してしまいました。旅館の雰囲気といい温泉といい全てが不思議な体験です。2人が参考にしています