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投稿日:2010年9月12日
ああ、湯が滲みて来る (海峡の宿 長谷旅館(閉館しました))
練馬春日町さん [入浴日: 2010年9月1日 / 1泊]
44.0点
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55.0点
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44.0点
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44.0点
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55.0点
今や絶版となった井上靖の「海峡」がしたためられた宿。そうと知った以上、「海峡」を手に入れ、井上靖翁が執筆した部屋を予約しました。なんか、そうした方が楽しめそうだったからです。
今年の夏は東北も異常な暑さで、9月はじめは普通なら、涼風が吹き始める頃。しかし、今年は夜になっても気温の下降が鈍く、海沿いだけどエアコンのない参号室は蒸し暑く、五感も鈍りがち。
風呂は大湯から引かれた熱めのキリっとした酸性の硫黄泉が浴槽に張られています。「海峡」の終盤、登場人物の杉原が「ああ、湯が滲みて来る」ともらしますが、残念ながら、暑さで鈍った感覚でそこまで感じ入ることはできませんでした。気持ちよいことこの上ないのですが、気温が低ければ、もっと楽しめたのでしょう。国道沿いなので、外を覗くと、反対に向こうから丸見えです。
食事は海の幸満載で、アワビ、ウニ、トロその他、とにかく豪勢です。下風呂の旅館はどこも食事で不足することはないようです。7人が参考にしています
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