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投稿日:2013年6月19日
銭湯文化が息づいてる (そしがや温泉21(閉館しました))
しゅんさん [入浴日: 2013年5月30日 / 2時間以内]
44.0点
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33.0点
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祖師谷大蔵駅を降りると南北に伸びるウルトラマン商店街。その商店街を北方向に少し歩き、狭い道を左折したところにあります。商店街は人でいっぱいだし、横に入った道は住宅地で道は狭く、車ではなかなか行きにくい場所にあります。マンションの1階部分に入口があり、手前には駐車場。駐車場はコインパーキングになっていて70分までは無料です。温泉の入口までのアプローチには植木がたくさん。このときはあじさいが見事で深い青紫の花を咲かせていました。夜7時ごろでしたが、ぞくぞくと人が入っていきます。ロビー前には大型テレビやソファ、マッサージチェアなどのゆったりしたスペースがあり、風呂上りの人たちが談笑しています。
女湯ののれんをくぐると、まずは常連さん専門の契約ロッカーのコーナー。隣にはお釜のドライヤーが置いてある休憩所。脱衣所にも人がいっぱいです。浴室に入るとまずかけ湯。お湯と低温湯の2種類。浴槽は左手中央と右手壁面は洗い場です。お年寄りを中心に近所の常連さんたちが賑やかに体を洗ったりしてます。ここは山の手のはずなのに、まるで下町の銭湯のようです。それぞれ小さめの浴槽は白湯、シルキーバス、そして黒湯の温泉。シルキーバスは細かい泡で白濁しています。入ってみたらビリビリとすごい刺激。電気風呂だったのです。温泉浴槽も3つに区切られていて、真ん中はやはり電気風呂。黒湯は冷鉱泉ですが、けっこう熱めに加温されています。ヌルヌル感もほどよく、黒湯独特のいい香りもします。
ミストサウナは無料なので入ってみました。狭いのでけっこう汗かきます。隣に珍しい冷凍サウナがありました。ひとり用のシャワールームのようになっていて、冷風が吹いて体が乾きます。でも常連さんは入らないみたい、なぜか。気に入ったのは水風呂です。軟水使用ということで、柔らかくいい気持ちです。高温サウナは有料。ミニプールとジャグジーも有料のようです。そのへんの料金のしくみがいまいちわかりづらい。浴室からミニプールへ行ける戸を開けて覗いてみたのですが、入ってる人はいませんでした。
腰の曲がったおばあさんがひとりで入ってきます。すぐに誰ともなく寄ってきて手をつないで洗い場に案内。隣にいた人が体や背中を流します。おばあさんは元気で、いろんな人とあいさつを交わしています。湯船に入る段になると、そこにいた人たちが当然のように入るのを手伝います。そんな昔ながらのコミュニケーションが今でも続いているようです。このあたりは商店街もいきいきしていて高齢者がひとりで暮らせるための最高のシステムが揃ってます。それにしてもおばあさん、あの強烈な電気風呂に平然と入ってます。大丈夫なのでしょうか。
お風呂から上がって気付いたのですが、浴室入口の右手にも休憩室があってリクライニングチェアがありました。湯上がりにゆっくりする場所のない施設はわりと多く、せっかくのいいお湯もちょっと気分がそがれることもあるのに、銭湯料金の450円でここまでいろんな設備があるとは驚きです。サウナのみは300円ですが、入浴料込だと680円です。サウナのみというのは、ここの常連さんたちはみんな入浴券(10枚4200円)を買ってるため。夜中の2時までの営業というのもありがたい。8人が参考にしています
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