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投稿日:2016年10月30日
手記によると前回は2001.11.23… (夢実の国(閉館しました))
すぱ太郎さん
[入浴日: 2016年10月29日 / 2時間以内]
33.0点
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44.0点
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手記によると前回は2001.11.23、おー15年前に来ている。「¥1,000甚だ高し、味噌ラーメン¥650食すも、休憩・食事環境悪し狭小。加温強烈歩行困難、源泉香よし」とある。当時はビアレストラン+αが温泉・休憩というスタンスだったのか、今の写真を見ると、どこかをぶち抜いて大広間を確保したのかな。手記の極めつけは「もう二度と来ず」ともある。概ね記憶しているが、料金も¥600になったし、無性に来たくなった。
相変わらず、サウナ・岩盤なしと、今時旧態然だ。冷水器がないのはサウナがないことと、ここはビール屋だからだ(発汗はアルコールで代謝できないけどね)。メニューのスペアリブやソーセージでも分かる通り、もともとは地ビール工場とビアレストランの付設部分と理解しないといけない。地ビールと温泉の両方通には堪らない場所だろう。暫く館内を見て回るが、記憶を辿れない別空間が広がる。基本外食しない太郎だが、記憶では6畳程の部屋で見知らぬ家族と肩寄せてラーメンを啜っていた。セルフでなかったからだ。隣接するビアレストランと調理を一にし協調してのことだろう。広間がメインの今もそのかたちは踏襲されている。嬉しいことです。
脱衣場に入ってからは記憶が蘇る。狭い。ロッカー小ちゃい。スーツでは来れません。ここからお風呂の隅々まで昔のままだった。
退屈な内風呂から外を眺めていて、んーっ、このお風呂の作り、蔵王の「大露天風呂」いや「源七露天風呂」のパクリ? 泉質がまるで違うので、今まで気付かなかった。お風呂の大半が露天で、放射される熱のロスもかなりある。蔵王と違い地熱に頼れず、源泉40℃と回収ろ過したお湯の加温コストも相当なものだろう。
外に出てみると、ん、ほんの微かに硫化水素(硫黄臭)を嗅ぎ取れるが慣れるともう分からない。手摺に掴まり、“源泉の湯”まで上がるが、足腰の弱いご老人や障碍者にはキツいね。息切れがする。そして懸命に1400m掘ったという源泉らしさを探すが、ただ熱いだけの微塩みのお湯だ。湯口の50℃位の“源泉”から立ち上る湯気にクンクンすると、また微かな硫化水素を感じる。これか「源泉香よし」というのは。毎分153ℓの男湯分半量のこのお湯全てを源泉100%と信じて崇められる人は幸せだ。源泉の湯は熱めで、浸かっているとすぐ汗が出て、立つとすぐ冷えて忙しい。下に降りるにつれ湯温は下がり、“打たせ湯”のあたりが湯張りの深さも丁度よい。源泉を崇める人は上の方に集まり、ここはガラガラだ。寝湯も一床だけあるが、枕の据わりが悪く落ち着かない。寝湯に限らず、この露天全体で、体を落ち着かす場所が少ない。露天を登り降りだけで葉っぱと戯れてみては間が持てず、長時間過ごすのは厳しい。「何か作れよ」と言いたくも。施設の外観を見下ろすと、ダースベイダーのお口を連想するのは太郎だけか。
危惧していた攻撃的な加温はなく、塩素臭もしない。天気もいいし、ただの塩化物泉だと思っていたら硫黄臭というボーナス付きだった。食べて、飲んで、蔵王のお風呂の雰囲気も少し感じて、地元民には最高の温泉でしょう。車を運転する人は地ビールもお土産にできます。温泉の心地よい疲労感に浸っての家飲みもまた最高でしょう。6人が参考にしています