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当湯は一般コーナー及びロイヤルコーナーに区分され、前者は白湯のみ、後者を利用した者に限り、天然温泉が利用できる。両者の価格差は340円、私はこの価格差を妥当と思う。
毎日銭湯代わりに利用するなら、銭湯料金の一般コーナーだけで充分であろうが、くつろぎを求めて温泉へ赴くなら、ロイヤルコーナーの天然温泉を満喫せねば勿体無い。入場者全員一律700円を徴収するより、必要に応じたサービスで価格の差別化を図る当湯の方針はむしろ良心的と思われる。
さて、私が体験したロイヤルコーナーは、比較的小さな石造りの源泉風呂と、源泉の鉄分を取り除いた無色透明の露天ミルキーバスが印象的であった。源泉風呂は、空気に触れて酸化した鉄分豊富な褐色の湯で、鼻を衝く鉄臭が天然温泉であることを強烈にアピール、塩化物温泉であるため、舐めてみると塩辛い。塩辛さは無色透明の湯も同様。
浴槽の端の岩場から湯が注がれているが、これが源泉そのものとは保障できない。浴槽の排水口の有無が、濁りの湯のため確認できないし、湯船から湯があふれる様をはっきりとは確認できないからである。たとえ循環湯であったとしても、泉質は良好である。
また、ミルキーバスは、細かい泡が湯を乳白色に染めており、これもまた面白い。ロッキーサウナやソルトサウナもあり、広くはないが設備は充実している。惜しむらくは、くつろげる椅子や、寝転べるスペースが欲しいところ。
いずれにせよ、鉄臭漂う源泉の湯はお勧め、700円は惜しいとは思えない。0人が参考にしています