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近くのスーパー銭湯が混み過ぎていて入場制限をしていたというのが真実なのだが、こちらを利用して大正解だった模様。駐車場は国道161号線をはさんだ対面にある。フロントの応対はすこぶる良く、旅館ならでは。館内は「暖灯館」と言うだけあり、40W電球の暖色系で統一されており、和風の設えと合わせていい雰囲気をかもし出している。これは脱衣所や浴室でも同様で、見事に統一されている。さて、お風呂であるが、内風呂に大浴槽1つ、露天に小さな浴槽1つ、カランは全部で7~8つという簡素なもので、湯が静かに注がれているのみ。オーバーフローによる入れ替えがある循環湯である。オーバーフローはかけ湯をしたり、身体を投じるとあふれる程度。ギリギリの深さで維持されているためである。泉質はアルカリ性単純泉であり、加水はなく、循環ろ過塩素消毒ありながら、消毒臭は感じず、柔らかく丸い印象の湯である。雄琴温泉の泉源は大津市の所有だそうで、各旅館の自由が効くわけでもなく、そのあたりの事情からかようの使い方になっていると推測できるが、なかなかどうして高いクオリティーを感じた。ギリギリまでつき詰めて質を落とさずに条例を守って…という難題を見事にクリアしている。循環湯のお手本となるべき湯の質に感心した次第。
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