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東京出張のついでに行ってみました。黒湯というのがどういうものなのか、一度味わってみたかったからです。この銭湯はJR蒲田駅から徒歩五分ぐらいで行けるところにあるため、黒湯を体験するには便利なところだと思います。
細かいことはさておき、肝心の黒湯は白湯よりは温熱効果が高く、長くつかると汗が止まらなくなります。そういう点では普通の銭湯では味わえない経験ができます。
しかし、これが温泉だと思うとかなりガッカリすることになります。一見し、手にすくってみるただけで関東ローム層、つまりシラス台地の火山灰が溶けているだけの地下水を汲み上げたものを加熱しているものだというのがわかります。東京の銭湯にしては温度が低いこともあって、ただの泥水に浸かっている気分になりました。塩分も少ないため、皮膚で直接感じるものもほとんどありません。有馬や龍神、鳴子、奥津などが温泉の典型だと思っている私には、とても温泉だとは思えませんでした。
東京の銭湯には多いのですが、洗い場のシャワーが固定式で温度調整できないタイプで、しかもかなり高めの温度設定になっています。湯船は熱いのが好きだが、シャワーは熱い必要はありません。
総じていえば、ちょっと変わった銭湯というところです。温泉を求めて行くところではありませんでした。東京23区内で良質な温泉を求めること自体が間違っているのですが。0人が参考にしています